Q.システムエンジニアです。中規模のプロジェクトが無事本番を迎えました。多忙な時期を終え、当面は暇になることで、上司から次のような指示がありました。「メンバー全員は今月、週に1回一斉出社して雑談してほしい」「中期計画の実行やグループの課題など日ごろから思っていることを話し合ってほしい」。私は逆で、暇な時期だからこそ自分のペースでテレワークしたいです。時間に余裕ができたからといって電車に乗って出社する必要はなく、リモートでいいと思います。家でゆっくりしたいです。
質問者は、暇な時期だからこそ、自宅テレワークでゆっくりしたいということです。通勤時間が必要なく、余暇が増え趣味に興じることもできます。
一方、上司はグループのメンバーが、会社で顔を合わせて雑談してほしいと思っています。テレワークが主な勤務形態になった企業の社員から「雑談が減った」と聞くことがあります。会議で意見を求めても、沈黙になるケースが多いようです。自然に参加するような雑談は、意見を言う以上に難しいのかもしれません。
雑談目的の出社要請を拒否できるのか
質問者は、上司の「雑談」という表現に抵抗があったのかもしれません。雑談による効果などについて、筆者は専門家ではないので語れませんが、経験則からコミュニケーション不足はよくないと思います。
単に「雑談してほしい」と上司が言っても、メンバーは戸惑います。そのため、出社要請の口実として、上司は「中期計画の実行やグループの課題」といったテーマを具体的に与えたのかもしれません。
さて質問者自身が、雑談は不要で出社の必要はないと判断した場合、上司の出社要請を断れるのでしょうか。答えは「No」です。就業時間中は会社(上司)の指揮監督命令下にあります。出社命令があれば、従わなければなりません。テレワーク制度が許可制の場合、事前に上司は部下の申請を却下することもできます。
システム開発では、顧客先での打ち合わせもあります。現地となる顧客先でシステム対応がある日は、テレワークはできません。ここは質問者も理解しているはずです。同じように仕事だと割り切って考えてみてください。
筆者の場合、顧客先や取引先との雑談が減りました。IT環境が整っている顧客が多く、リモート運用による会議や企業研修の講師対応が通常となったからです。ミーティング開始時刻に参加(ログイン)、そして退出(ログアウト)するので雑談が減った次第です。
訪問が通常だった頃は、出席者と打ち合わせ前後によく雑談をしていました。終了が夕方になるときは、そのまま食事に行くこともよくありました。