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Q.IT企業に勤務するSEです。顧客先での打ち合わせ後に、顧客含め若手メンバーで飲みに行きました。当方の参加者は3人でした。私は電車で帰宅しましたが、マイカーで来ていた先輩と同僚1人が同乗して車で帰りました。マイカーの業務利用は禁止されているのにもかかわらずです。後日、先輩が酒気帯び運転で捕まったことが発覚しました。その2人は注意譴責(けんせき)処分で始末書の提出となり、私は上司から口頭注意がありました。電車で帰ったのに注意されたのがふに落ちません。

 飲酒運転事故による気の毒な被害者のニュースが後を絶ちません。運転者は、飲酒運転が違法だと分かっているはずです。そうと知って同乗する人がいることにも驚きます。開発プロジェクトが一段落ついたなどでつい、浮かれてしまったのでしょうか。

 飲酒運転をした先輩社員は交通違反で処分を受け、さらに会社に叱られて反省すればよいのです。同僚社員に飲酒運転の同乗罪の処分があったのかは不明ですが、運転していた社員と同様反省すべきです。2人とも、厳しく叱られないと繰り返すかもしれません。

プライベートタイムは会社と無関係だが

 プライベートタイムに社員が飲酒運転で捕まっても、会社に責任はありません。業務終了後のことなので、質問者は会社に叱られるのはおかしいと思ったのでしょう。基本的にはその考え方で正しいです。

 ただ、今回のケースは、禁止されているマイカーでの顧客先への訪問、その延長で顧客との飲み会なので完全にプライベートだとはいえないと思います。

 IT企業に勤めるエンジニアは、運転を業とする職業ではありません。運転者と同乗者の2人は、軽い注意譴責処分で始末書の提出になったとのこと。マイカーの業務利用禁止という社内ルールの違反もあります。この程度の処分は当然だと筆者は考えます。

 これが旅客業(バスやタクシー)や貨物運輸業(トラック)などのプロドライバーの場合、会社は、普段から道路交通法違反をしないようにと徹底しています。運転免許停止になれば仕事に就くことができないので、業務に影響します。もっと重い処分になっていたはずです。

 一方、質問者には現場上司からの口頭注意がありました。この口頭注意は処分の一環ではなく、上司が注意しただけと考えられます。その場合は、人事処分の扱いになっていませんので、人事記録には残りません。

 としても、上司から注意されて当然です。質問者は、先輩ら2人が車で帰ることを知っていたのでしょう。相手が先輩で言いにくかったとしても、飲酒運転をやめるよう伝えるべきでした。もし先輩が飲酒運転で事故を起こした場合、一緒に飲んでいた人(質問者や顧客)にも責任を追及される可能性があります。事情を知った上司が、親や家族の代わりに注意してくれたと、ありがたく納得してはいかがでしょうか。

 就業規則には「会社の信用を害する行為をしてはいけない」というような文章があるはずです。重大事故で会社の信用失墜に至る可能性もあったわけです。そうなっていたら、こんな軽い処分で済まなかったはずです。