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Q.システム開発会社に務めるITエンジニアです。後輩の若手メンバーたちはテレワークしていますが、私は出社派です。退社時刻は午後8~9時ぐらいが普通です。先日、仕事を終えた午後9時過ぎにキャバクラやスナックが大好きな上司から「牛丼でも食べて1軒目からキャバクラに行こう」と誘われました。よく誘われるので断るのに気を遣います。1軒目からキャバクラは当然のこととは思えません。以前、グループ飲み会の後で、店の呼び込みで声をかけられ上司が値段交渉していたことがあります。そのとき、遠目に見ていた女性の後輩社員はドン引きしていました。

 IT企業に務める管理職で筆者の友人たちも退社時刻は同様に遅い状況にあり、それでも飲みに行きます。午後8時すぎに「仕事中ですか、飲みに行きますがいかが」と電話がかかってくることがあります。それから片付けて合流したら9時ころになります。筆者はあまり飲まないのですが、飲み会は好きです。でも、もう体力的に遅い時間からの付き合いはきついのでお断りすることが多くなりました。

 電話をくれるのは40代後半から50代前半の社員が多いです。皆、遅くまで仕事をしているのに元気なので驚きます。40代、50代のITエンジニアは、残業に対するストレス耐性が高いように思います。今では問題となる長時間残業を、普通にこなしていた時代を経験しているからかもしれません。

遠慮せずに断ればよい

 質問者は、メリハリをつけて上司の誘いに応じればよいのです。居酒屋には行く、2次会で気が向けばキャバクラにも行く、嫌なときは断るといった具合です。日ごろ、顧客との間で難しいシステム要件のギャップ解消や費用折衝などを行っているはずです。それに比べると、上司との仲は良好であり断るのは簡単だと思います。

 居酒屋で飲むのと、キャバクラやスナックで飲むのは少し違います。通常は、2次会や3次会で行くことが多いと思うので出費が重なり負担が大きくなります。遅くなるとタクシー代も必要です。お店によっては配偶者やパートナーが嫌がるかもしれません。「おこづかいがない」「(家族から)無駄遣いだと叱られる、嫌がられる」と言って断ればよいのです。

 一方、上司は相手を選んで誘っているはずです。質問者もキャバクラやスナックが好きな同類だと思われているのでしょう。ちゃんと断らないと、こうした状況が続くかもしれません。

 余計なことですが「呼び込みで声をかけられ値段交渉していた姿」を見られたとのこと。こういった姿は、気を許せる部下以外の前であまり見せないほうがよいと思います。社内で噂になるからです。それとなく上司にアドバイスしてはいかがでしょうか。