Q.28歳のシステムエンジニア(SE)です。3週間前までは、出社の必要がなければ、毎日テレワークしていました。今は週2日までテレワークで、それ以外は出社勤務と言われています。就業中のプライベートの外出がばれたからです。上司が私に電話した際、店内の音楽が背景で聞こえて「おかしい」と思ったようです。うっかりしていました。過去の操作ログもチェックされたようです。テレワーク当日は上司から電話が数回あり、さぼっていないかの確認と、作業遅延に関する愚痴と叱責が長々と続きます。監視されているみたいで、つらいです。
「外出がばれた」「うっかりしていた」とのこと、さぼりの常習犯ですね。上司からの電話に応答したことを後悔しているようであり、反省の色が見えません。日常的にさぼっていたのでしょうか。電話を取ったときに外出していたのが偶然だったとしても、信頼回復には時間が必要です。信頼を回復することで、元のように毎日のテレワークを許可してもらえるでしょう。
テレワーク環境でもさぼると分かる
就業時間中でも気分転換を目的とした適度な息抜きは必要です。昼休みを除いて、1日8時間の所定労働時間だとします。8時間集中して仕事が継続できる人はまれだと思います。
コーヒーブレイク中におやつを食べたり、雑談で気分を変えたりすることは、誰もがしているでしょう。職場では周りの目があるので、一定の節度は保たれています。
周りの目がない自宅でのテレワークでは、度を超してさぼりすぎる社員がいるようです。IT企業に勤める筆者の知人(事業部長や部長)に聞いてみました。
さぼっていると断定できる、あるいは疑いのある社員はいるとのこと。質問のケースのようにプライベートな外出、昼寝や入浴などをしているのではと思うそうです。
セキュリティー面や急な出社要請に対応するために、テレワークは原則自宅やサテライトオフィスと指定している会社が多いです。ルールを無視して恋人宅や旅行先でテレワークをしていた強者もいて、当然叱られたそうです。きっちり仕事をしていたのか怪しいところです。
テレワークに限りませんが、筆者の顧客でさぼっていると確信された社員の事例を紹介します。GPS(全地球測位システム)機能を搭載した社有車の位置情報から分かりました。以前から行動が怪しいとされていた社員です。そこで、社有車を利用するときに対象社員の位置情報を確認するようになりました。結果、さぼっていることが明白になったのです。
スマートフォンアプリで出退勤管理をしている別の会社でも、その位置情報からさぼっていたことが分かったことがあります。
質問者は自制心が足りていませんでした。以前から上司は、質問者がさぼっているのではないかと疑っていたようです。今回のことで、さぼり社員だと確信したはずです。
もし、毎日の出社を命じられたとしても、文句を言えないところです。さぼり癖のある人や1人で仕事をこなせる能力が足りない人は、テレワークに向いていません。
IT企業が社員に貸与しているのはシンクライアントのパソコンです。会社サーバーと通信状態でなければ仕事はできません。サーバーへの接続がない場合は、仕事をしていないことになります。通信状態であったとしても、キーボードやマウスを全く使っておらず、入力のない長い空白時間が頻繁にあるとおかしいです。