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 米アップルは2018年3月27日(現地時間)、米国でイベントを開催し、新しい「iPad」を発表した。教育市場への導入を推し進めるため価格を抑えるとともに、これまでiPad Proだけで使えたApple Pencilに対応したことが大きな特徴となる。アップルは新iPadで再び教育市場での存在感を発揮し、低迷するタブレットの販売を回復させられるだろうか。

アップルが米国時間の3月27日に発表した第6世代のiPad。新たにApple Pencilに対応し、学校向けのディスカウントも用意されている。写真はアップルのプレスリリースより
アップルが米国時間の3月27日に発表した第6世代のiPad。新たにApple Pencilに対応し、学校向けのディスカウントも用意されている。写真はアップルのプレスリリースより
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教育市場の重視を打ち出した新iPad

 3月27日、アップルは米国で発表会を開き、新たに第6世代の「iPad」を発表した。ここ最近、アップルはハイエンドモデルの「iPad Pro」シリーズに力を入れていただけに、低価格モデルとも言えるiPad単体で発表会を実施するのは意外でもある。

 改めて新しいiPadの内容を確認してみると、チップセットが「A9」から「A10」に変更され、性能が向上していることが分かる。だが9.7インチのディスプレイを搭載し、ディスプレイ解像度が2048×1536ピクセル、メインカメラが800万画素でフロントカメラが120万画素であるなど、前モデルとなる第5世代のiPadと比べ変わっていない部分が多く、単体で発表会を実施するほどのインパクトはないように見える。

 だが第6世代iPadに関して、非常に大きく変わったと感じさせる点が1つある。これまでiPad Proでしか利用できなかったApple Pencilが使えるようになったことだ。そしてこの点が、これまでのiPadと戦略面で大きな違いを見せるポイントとなっている。

 実際アップルは、Apple Pencilに対応した新しいiPadで、教育市場の開拓を推し進める考えを示している。それを象徴しているのが価格である。最も安価なストレージが32GBのWi-Fiモデルで見ると、日本での通常販売価格は本体が3万7800円、そしてApple Pencilが1万800円である。これに対し、学校に向けてはそれぞれ3万5800円、9800円で販売するなど、価格面での優遇措置が打ち出されている。