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電話番号による安心感

 藤間氏は+メッセージの特徴の1つとして、電話番号を使っているため安心・安全にコミュニケーションができることを挙げた。現在コミュニケーションツールとして多く利用されているSNSは、アカウントの取得が必要だし、ログインに必要なIDとパスワードを管理しなければならないという手間や、不正利用されるリスクなども抱えている。SMSで認証するLINEも、サービスをフル活用するにはIDの登録が必要なことから、同様の問題を抱えている。

 これに対して、+メッセージはSIMにひも付いた電話番号を用いる仕組みだ。電話番号はキャリアと契約する際に本人確認したうえでないと取得できないため、アカウントの乗っ取りやなりすましなどの被害を受ける可能性は極めて低い。しかも電話番号自体を管理するキャリアが共同で提供するサービスであるため、LINEなどのようにユーザー同士がマッチングするときに連絡先情報をサーバーにアップロードする必要がなく、連絡先情報が漏れる心配が少ない。

サービス独自のアカウントではなく電話番号を用いるため、コミュニケーションする相手の信頼性が高く、連絡先情報のアップロードも必要ないことから連絡先が漏れる可能性も低い。写真は4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より(筆者撮影)
サービス独自のアカウントではなく電話番号を用いるため、コミュニケーションする相手の信頼性が高く、連絡先情報のアップロードも必要ないことから連絡先が漏れる可能性も低い。写真は4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より(筆者撮影)
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 そうした特徴を持つ+メッセージのメリットの1つは、インターネット上のコミュニケーションサービスに不安を抱えている人達でも、安心してリッチなコミュニケーションを低価格で使えるようになることだ。当初はスマートフォンやタブレットのみが対象だが、今後はAndroidベースのフィーチャーフォンにも対応するとのことなので、シニアを中心にフィーチャーフォンとEメールでコミュニケーションしている人達にも受け入れやすいだろう。

電話番号でユーザーと企業を結び付ける

 もう1つのメリットはビジネスでの活用である。藤間氏は今後+メッセージを個人同士だけでなく、ユーザーと企業を結び付ける総合プラットフォームに拡張したいとの考えを示している。単に企業から広告を送るだけでなく、チャットを通じたサポートや各種申し込み、予約などができる仕組みを提供していきたいようだ。

+メッセージは今後、企業とユーザーを結び付け、予約やサポート、各種申し込みなどができるプラットフォームへと拡張していく方針だという。写真は4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より(筆者撮影)
+メッセージは今後、企業とユーザーを結び付け、予約やサポート、各種申し込みなどができるプラットフォームへと拡張していく方針だという。写真は4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より(筆者撮影)
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 こうした仕組みはLINEの公式アカウントに相当するものだ。LINEは7000万を超える日本のユーザー基盤を活用し、通常のトーク機能よりも高度なサービスが提供できる公式アカウントを企業に提供して売り上げを拡大してきた。+メッセージが目指しているのもこれと同様の仕組みであり、メッセージ送信による個人ユーザーへの課金から、企業からの売り上げ獲得へと収益構造を大きくシフトしようとしている。

 ここでも+メッセージのメリットとなっているのが電話番号を活用する点だ。LINEはアプリをインストールし、実際に使っているユーザーにしかリーチできない。これに対して、+メッセージはキャリアが電話番号を持つユーザーに直接サービスを提供できる。先に触れたようにスマートフォンユーザーだけではなくフィーチャーフォンユーザーなどにも直接リーチできるし、電話番号による信頼性も有利に働くだろう。