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 「ARKit」や「ARCore」など、AR(拡張現実)アプリを開発しやすい土壌が整ったことで、ARコンテンツの充実に向けた取り組みは拡大しつつある。ではその先、ARはどのような進化を遂げていくのだろうか。「ポケモンGO」(Pokémon GO)などを手掛ける米ナイアンティック(Niantic)の最新の取り組みから見ていこう。

広がりつあるスマートフォンのAR

 ここ数年来注目を集めている技術の1つがAR(拡張現実)である。ARに関しては期待先行で技術が追い付かないなど、長い間普及に向けた条件が整わず停滞傾向にあった。だが米アップル(Apple)がARKit、米グーグル(Google)がARCoreといったプラットフォームを提供し、ARを活用したスマートフォンアプリを開発しやすくしたことが、ARの広がりに大きな影響を与えつつあるようだ。

 それを象徴しているのが、ARのプラットフォームを提供する各社が、自社スマートフォンにARアプリを標準搭載したことである。例えば、グーグルは2018年10月11日にスマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」の日本での発売を発表。それらにARを活用した「Playground」という機能を標準搭載し、特徴の1つとして打ち出している。

 これは実際の風景に様々なキャラクターを登場させ、一緒に写真や動画を撮影できるというもの。ARCoreに加えて顔認識やAIなど、グーグルが持つ技術を活用することで、写っている人の表情に応じてキャラクターも表情を変えるなど、高い表現力を実現していることは驚きだった。

グーグルのスマートフォン「Pixel 3」に搭載されている「Playground」。現実世界にキャラクターが登場するだけでなく、人と同期してキャラクターの表情やポーズが変わる仕組みを備えている。写真は2018年10月10日のグーグル新製品発表会より(筆者撮影)
グーグルのスマートフォン「Pixel 3」に搭載されている「Playground」。現実世界にキャラクターが登場するだけでなく、人と同期してキャラクターの表情やポーズが変わる仕組みを備えている。写真は2018年10月10日のグーグル新製品発表会より(筆者撮影)
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 現時点では、ARを活用してヒットしたアプリが米ナイアンティックの「ポケモンGO」(Pokémon GO)などゲームに限られ、利用の広がりという面ではまだ物足りなさがある。だがARKitやARCoreの広まりによってARを活用したアプリは急速に増えるとみられ、ARの認知と利用も徐々に広がっていくだろう。

 では、そのARで大きな成功を収めたナイアンティックは、今後のARに関してどのような取り組みを進めているのだろうか。同社は2018年10月12日から10月21日にわたって、六本木ヒルズで開かれたイベント「INNOVATION TOKYO 2018」にて、AR技術を活用した様々な展示を実施した。そこから同社が次に取り組むARの姿が見えてくる。