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ポケモンGOのアトラクションで見せた「音のAR」

 このイベントでは、ナイアンティックが提供するポケモンGOや「Ingress」などのゲームに関する様々な展示やアトラクションを実施していた。中でもARの今後に向けた取り組みの象徴となっていたのが、「Pokémon GO AR庭園」というアトラクションである。

 これは、六本木ヒルズ内にある毛利庭園を散策しながら、ポケモンの声を頼りにポケモンを探すというもの。探し出したポケモンから1匹を選び、芝生の広場にスマートフォンをかざすことで実際に触れあうことができる。この機能は今後ポケモンGOへの実装を予定しているという。

「INNOVATION TOKYO 2018」のアトラクションの1つ「Pokémon GO AR庭園」。専用のスマートフォンとイヤホンを装着し、声のする方向に向かってポケモンを探すというものだ。写真は同イベントより(筆者撮影)
「INNOVATION TOKYO 2018」のアトラクションの1つ「Pokémon GO AR庭園」。専用のスマートフォンとイヤホンを装着し、声のする方向に向かってポケモンを探すというものだ。写真は同イベントより(筆者撮影)
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 筆者がこのイベントで注目したのは、外部の音も併せて聞くことができる専用のイヤホンを用い、庭園内の自然の音とスマートフォンから発せられるポケモンの声を同時に聞き取れること。水辺に近づけば「みず」属性、木や茂みに行けば「くさ」属性といったように、場所に応じて変化するポケモンの声と、実際の自然音を一緒に聞くことができるというのが、アトラクションの大きなポイントとなっていたのだ。

 ナイアンティックのアジア統括本部長である川島優志氏は「視覚にクローズアップされがちな(ARの)体験を耳で聞き取ることにより、毛利庭園の魅力を再発見してほしい」と話している。また川島氏は以前に筆者が取材した際、同社は視覚だけでなく、聴覚や触覚など五感を活用したARの実現を目指したいと話していた。

 今回のアトラクションにおける取り組みは、そうしたナイアンティックの考えの一端を示すものと言えるだろう。現実世界に視覚だけでない五感情報を付加することにより、一歩進んだAR体験を実現しようとしている様子がうかがえる。