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KDDIは「auのiDeCo」で資産運用に進出

 KDDIは2018年10月24日、大和証券グループ本社と共同で設立したKDDIアセットマネジメントが、個人向けの確定拠出年金サービス「auのiDeCo」を開始すると発表している。

 これは名前の通り、毎月投資信託などに掛け金を積み立てて、60歳以降に受け取ることができるiDeCoのサービスを提供するもの。携帯電話事業者が関わっていることもあり、スマートフォンアプリ上で管理できることが大きな特徴だ。スマートフォン上で運用する商品を購入できるのはもちろんのこと、毎月の積立額や、iDeCoでの投資により節約できる税額のシミュレーションなどもアプリ上で可能となっている。

KDDIアセットマネジメントが提供する「auのiDeCo」。スマートフォン上で残高の確認や商品の購入などが簡単にできるほか、残高に応じてポイントが付与されるなどの仕組みが用意されている。写真は2018年10月24日のKDDI・新金融サービス説明会より(筆者撮影)
KDDIアセットマネジメントが提供する「auのiDeCo」。スマートフォン上で残高の確認や商品の購入などが簡単にできるほか、残高に応じてポイントが付与されるなどの仕組みが用意されている。写真は2018年10月24日のKDDI・新金融サービス説明会より(筆者撮影)
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 さらにKDDIが提供するauの携帯電話サービスとの連携も特徴であり、運用している残高に応じてポイントがもらえる仕組みを用意している。auユーザーの場合は決済サービス「au WALLET」で利用できるWALLETポイントが最大0.1%付与されるが、au以外のユーザーであっても、KDDIコマースフォワードが運営するECサイト「Wowma!」で利用できるWow!スーパーポイントが0.05%付与されるという。

 KDDIアセットマネジメントがauのiDeCoで狙うのは、iDeCoでの運用率が低い20〜30代であるという。そうしたことからこのサービスでは、紙での手続きが必要となる契約を除く、全ての操作がスマートフォンで完結する仕組みを整えたほか、扱う商品も5つに絞るなど、簡単に利用できることに力が入れられている。

 もっとも、携帯電話事業者がレンディングや資産運用のサービスを提供するケースは、必ずしも今回が初めてというわけではない。レンディングに関して言えば、既にソフトバンクがみずほ銀行と共同出資会社を設立し「AIスコア・レンディング」を提供しているし、資産運用であればNTTドコモが、お金のデザインと共同で「ポイント投資」や「THEO+docomo」などを提供している。

 確かに「FinTech」という言葉が注目されるようになって以降、スマートフォンやITの技術を活用することで、従来難しいとされてきた金融サービスに多くの人が触れる機会を生み出し、それがビジネスチャンスとなっているのは事実だろう。だがそうした、FinTechを活用した金融サービスの拡大に、携帯電話大手が力を入れているのはなぜなのだろうか。