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 NTTドコモは2019年12月5日、モバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を展開しているベンチャー企業のShowcase Gig(ショーケース・ギグ)との提携を発表した。その狙いはスマートフォンアプリ「d払い」の「ミニアプリ」を拡充させることにあるようだ。これは今後のスマートフォン決済の競争軸を大きく変える可能性のある動きでもある。

モバイルオーダーで「d払い」のミニアプリを拡充

 2018年末ごろから激しくなっていた、QRコード決済を主体としたスマートフォン決済サービス同士の競争。2019年には消費税増税と、それに伴う政府のキャッシュレス決済推進などもあって競争は激しさを増し、各社が大規模キャンペーンを相次いで繰り広げたことは多くの人の記憶に新しいところではないだろうか。

 そのスマートフォン決済に「d払い」などで力を入れているNTTドコモが、2019年12月5日に打ち出したのがショーケース・ギグとの資本業務提携である。ショーケース・ギグは飲食店に向けて、顧客が店舗を訪れる前にスマートフォンで事前に注文・決済ができる「モバイルオーダー」を実現するためのプラットフォームであるO:derを提供するベンチャー企業だ。

NTTドコモは2019年12月5日に、モバイルオーダープラットフォーム「O:der」を提供するショーケース・ギグとの資本業務提携を発表。共同でO:derの導入を拡大しつつ、d払いのミニアプリとしてサービスを提供してもらうことが狙いのようだ。写真は同日に実施された記者発表会より(筆者撮影)
NTTドコモは2019年12月5日に、モバイルオーダープラットフォーム「O:der」を提供するショーケース・ギグとの資本業務提携を発表。共同でO:derの導入を拡大しつつ、d払いのミニアプリとしてサービスを提供してもらうことが狙いのようだ。写真は同日に実施された記者発表会より(筆者撮影)
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 一見両社の事業に大きな関連性はないように見えるが、なぜ提携に至ったのだろうか。発表と同日に実施された記者発表会で説明された内容によると、その理由はスマートフォン決済に大いに関係があるようだ。

 というのもNTTドコモが現在力を入れている「d払い」のアプリには、2019年11月より「ミニアプリ」という仕組みを導入している。これはd払いのアプリの中から様々なサービスを利用できるようにする。ユーザーはミニアプリを経由することで、ログインなどの手間なく様々なサービスを利用し、d払いで決済も済ませられるわけだ。

 現在、d払いのミニアプリとしてはタクシー配車の「JapanTaxi」と、シェアサイクルの「ドコモバイク・シェア」の2つが提供されており、NTTドコモはミニアプリのさらなる拡充を進めようとしている。そうしたことからNTTドコモはショーケース・ギグとの提携により、飲食店へのO:derプラットフォーム導入を進めつつ、導入企業にd払いのミニアプリとして、モバイルオーダーサービスを提供してもらう狙いがあるようだ。

 実際、NTTドコモは吉野家のミニアプリを2019年度内に提供することを明らかにしているが、こちらはショーケース・ギグとの連携で実現するとのこと。2020年夏には両社の取り組みによる第2弾として、大規模な飲食店チェーンのミニアプリを提供する予定で、2020年度内にはO:derプラットフォームを活用したミニアプリの対象店舗を1万店舗にまで広げる計画だという。

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