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 米グーグル(Google)が米フィットビット(Fitbit)を買収し、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)や米マイクロソフト(Microsoft)がワイヤレスイヤホンを発表するなど、2019年はウエアラブルデバイスが盛り上がりを見せた年でもあった。一度は関心が落ちていたウエアラブルデバイスが、いわゆるプラットフォーマーを中心に再び盛り上がりを見せている。その背景には何があるのだろうか。

グーグルが企業買収でウエアラブルに注力

 折り畳みスマートフォンなど様々なIT技術やデバイスが盛り上がりを見せた2019年だが、改めて振り返ってみると、ひそかに盛り上がっていたと感じるのがウエアラブルデバイスである。一時は関心が大きく落ちていたウエアラブルデバイスだったが、2019年はそれが復権した年だったと言えるかもしれない。

 そのことを示しているのがプラットフォーマーの動きである。中でもこの分野に急速に力を入れるようになったのがグーグルだ。同社はスマートウオッチ向けの「Wear OS」を手掛けるなどしてウエアラブルデバイス向けの取り組み自体は継続していたものの、2019年にはハードウエアに関する企業や事業を相次いで買収し、取り組みを大幅に強化した。

 実際グーグルは2019年1月に米フォッシルグループ(Fossil Group)のスマートウオッチに関する知的財産や研究開発部門の一部を買収。さらに2019年11月には、ウエアラブルデバイス大手のフィットビットを買収すると発表したことで、大きな驚きをもたらした。

スマートウォッチや体組成計などを提供するフィットビットをグーグルが買収したことで、グーグルがウエアラブルデバイスに注力する姿勢は明確になった
スマートウォッチや体組成計などを提供するフィットビットをグーグルが買収したことで、グーグルがウエアラブルデバイスに注力する姿勢は明確になった
(出所:フィットビット)
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 この買収によって、グーグルはスマートウオッチのハードウエア製品を自社で直接手掛けることとなり、「Apple Watch」で人気を獲得している米アップル(Apple)と正面から対抗する姿勢を示したことにもなる。2020年にはフィットビットが開発したデバイスにWear OSが搭載されると予測されており、どのようなデバイスが登場するのか大いに注目される。

 グーグルが力を入れるウエアラブルデバイスは、スマートウオッチだけではない。同社は2019年に、ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の第2世代モデルも発表しているのだ。初代Pixel Budsは2017年に海外で投入されているが、初代モデルには左右のイヤホンをつなぐケーブルが存在した。だが第2世代のモデルはそのケーブルをなくし、左右のイヤホンを分離して完全なワイヤレス化を実現している点が大きな違いとなる。

ウエアラブルに注力するグーグルは、2019年に完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」を発表。2020年春の発売を予定している。写真は2019年10月16日のグーグル・ハードウエア新製品記者発表会より(筆者撮影)
ウエアラブルに注力するグーグルは、2019年に完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」を発表。2020年春の発売を予定している。写真は2019年10月16日のグーグル・ハードウエア新製品記者発表会より(筆者撮影)
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