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 子供世代のスマートフォン利用拡大に伴い、スマートフォンを安心・安全に使うための取り組みが求められるようになった。アプリやサービス、ユーザーの利用形態の変化などから、安心・安全の実現に求められる要素も変化し続けている。この分野に力を入れるMVNO(仮想移動体通信事業者)2社の取り組みから、その変化を確認してみよう。

アプリの複雑化に苦しむフィルタリング

 携帯電話業界は今、新入生の契約が増える最大の商戦期に突入しており、学生や生徒の契約獲得に向けて各社が新サービスや割引などに力を注いでいる。子供世代にとって、今やスマートフォンはコミュニケーションから娯楽に至るまで、欠かせない存在である。一方、それを持たせる親世代からは不安の声が少なからず上がっている。

 特にスマートフォンを通じて犯罪やトラブルに巻き込まれてしまうことが懸念されている。スマートフォンは緊急時に連絡を取ったり、位置情報を伝えたりするなど、有効に活用すれば犯罪の防止に役立つデバイスである。一方インターネットを通じて子供が面識のない人と実際に出会うなどして、トラブルに巻き込まれる事件も起こっている。

子供のスマートフォン利用の安心・安全に対する懸念から、10代のスマートフォン利用率が減少傾向にあるという。2020年2月14日のトーンモバイル発表会より
子供のスマートフォン利用の安心・安全に対する懸念から、10代のスマートフォン利用率が減少傾向にあるという。2020年2月14日のトーンモバイル発表会より
(筆者撮影)
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 そうしたことから多くの携帯電話事業者は、有害サイトなどにアクセスできないようにするフィルタリングの利用を推奨している。だがアプリやサービスなどの変化によって、フィルタリングで対応できない、あるいは不都合が生じる事例も出てきた。それがフィルタリングの利用を妨げる要因になっているようだ。