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 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯大手3社が5Gの商用サービス開始を発表した。端末や料金プランとともに、5Gの特性を生かしたコンテンツの提供も打ち出している。それらの内容を見ると4Gで既に実現している内容のものも多く、「5Gらしさ」を明確には見いだしにくい。5Gを生かしたコンテンツ開発には何が求められているのだろうか。

5G時代に向けたサービスを続々発表

 2020年3月に携帯大手3社は5Gを利用できる端末や料金プランなどを発表した。料金プランに関しては、ソフトバンクがデータ通信使い放題の導入を見送る一方、NTTドコモがキャンペーンという形ではあるものの、データ通信使い放題を実現するなど対応が大きく分かれた。

ソフトバンクが提供する「5G LAB」のデモの様子。VR(仮想現実)によるアイドルなどのライブ映像配信や、スマートフォンを通じてAR(拡張現実)フィギュアと一緒に撮影できるサービスなど、新しい技術を活用したコンテンツの提供に力を入れている
ソフトバンクが提供する「5G LAB」のデモの様子。VR(仮想現実)によるアイドルなどのライブ映像配信や、スマートフォンを通じてAR(拡張現実)フィギュアと一緒に撮影できるサービスなど、新しい技術を活用したコンテンツの提供に力を入れている
(出所:ソフトバンク)
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 そしてもう1つ、各社が5Gに向けた大きなプロダクトとして、力を入れているのがコンテンツやサービスだ。5Gの特徴を生かしたコンテンツを提供することによって、5Gの先進性を打ち出してその利用を促す狙いがある。

 2020年3月5日に発表会を開いたソフトバンクが打ち出したのは、「5G LAB」だ。5Gの高速大容量通信の特性を生かし、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのXR技術などを活用したコンテンツサービスの総称である。

 具体的にはVRを活用した臨場感あるアイドルやスポーツのライブ配信を提供する「VR SQUARE」、ARを活用しアイドルやキャラクターなどと撮影ができる「AR SQUARE」、複数の視点を切り替えながらライブなどが楽しめる「FR SQUARE」、そして米エヌビディア(NVIDIA)のクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」を国内配信する「GAME SQUARE」の4つで構成する。

 このうちGAME SQUAREは単独提供となるが、それ以外の3つのコンテンツは月額500円の「5G LAB ベーシック」としてセットで提供される。また5G LAB ベーシックは、5Gを利用するのに必要な「5G基本料」(月額1000円)を支払っているユーザーには無料で提供するほか、2020年3月に提供された「メリハリプラン」などの契約者は、5G LAB ベーシックのサービス利用時の通信料もかからない。その力の入れ具合を見て取れる。