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 KDDIは2020年5月21日、同社のポイントプログラムである独自の「au WALLETポイント」をロイヤリティ マーケティングの共通ポイントプログラム「Ponta」に統合すると発表した。他にもクレジットカードの「au PAYカード」をオープンにするなど、KDDIはau回線のユーザー以外にau PAYを利用してもらうための体制を積極的に整えている。だが、少なからず課題があるようだ。

共通ポイントへの移行でためやすく

 KDDIは2020年5月21日にオンラインで発表会を開催。同日からau WALLETポイントをPontaに移すことを打ち出し、その詳細について説明した。

KDDIは「au WALLETポイント」を「Ponta」に移行。課題となっていた共通ポイント化を実現するとともに、9400万のPonta会員にau PAYの利用を訴求できるメリットが生まれる
KDDIは「au WALLETポイント」を「Ponta」に移行。課題となっていた共通ポイント化を実現するとともに、9400万のPonta会員にau PAYの利用を訴求できるメリットが生まれる
(出所:KDDI)
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 KDDIがポイントプログラムをPontaに移行する狙いは、スマートフォン決済サービス「au PAY」の競争力を強化するためだ。KDDIは2019年8月にauのIDをオープン化して以降、au回線のユーザー以外にau PAYの利用を広げる取り組みに力を入れてきた。

 その際、弱みの1つとなっていたのがポイントプログラムだ。従来のau WALLETポイントは基本的にauの携帯電話料金の支払いや、au PAYによる決済時しかポイントを得られなかった。店頭でカードを提示してポイントを獲得できる「共通ポイント」の仕組みがなく、そのため競合他社が関わっている「Tポイント」「dポイント」「楽天ポイント」と比べ、ポイントをためにくいことがデメリットだった。

 しかも2019年に多数実施された大規模還元キャンペーンの影響もあり、スマートフォン決済にとって、ポイントプログラムはサービスの魅力を高めて利用を広げるうえで重要な存在になっていた。

 そこでKDDIは共通ポイントの中で唯一、携帯電話大手と密接な関係を持っていなかったPontaに目を付けた。Pontaは会員数が9400万超と非常に大きな顧客基盤を持つだけに、au以外の利用者を増やしたいKDDIにとって魅力的だったようだ。

 KDDIはポイントプログラムをPontaポイントに統合するに当たり、ポイントのためやすさを1つのメリットとして打ち出している。au PAYで決済した場合、200円ごとに1ポイントたまるという仕組みは従来のau WALLETポイントと大きく変わらないが、新たにPontaの提携店であれば、Pontaカードを提示することで100~200円ごとに1ポイント(店舗によって異なる)がたまる。ユーザーは従来の倍以上のポイントをためられる。

Pontaカードの提示で獲得できるポイントに加え、au PAYでの支払いによるポイントの追加によって従来の倍以上のポイントを得られる
Pontaカードの提示で獲得できるポイントに加え、au PAYでの支払いによるポイントの追加によって従来の倍以上のポイントを得られる
(出所:KDDI)
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 一方、au WALLETポイントでは加算から4年間だったポイントの有効期限が、Pontaに合わせる形で1年に短縮された。ただポイントを獲得・使用した場合はその日から1年に有効期限が延長される仕組みなので、継続して利用すれば長期間ポイントをためておける。