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 メルカリ社と日本郵便は2020年11月4日、フリマアプリ「メルカリ」の商品を郵便ポストから発送できる「ゆうパケットポスト」を開始した。ポストに投函(とうかん)するだけで発送できる手軽さで利便性を高め、メルカリの利用促進を図ることが狙いのようだ。メルカリは日本郵政だけでなく、ヤマト運輸とも商品発送に向けた様々な取り組みを進めている。これらの関係をどう活用して顧客の利便性を高めようとしているのだろうか。

郵便ポストへの投函で商品の発送が可能に

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、インターネットを活用した商品の売買が広まっている。eコマースがその代表例だが、「メルカリ」などのフリマアプリも利用が広まっているようだ。

 そうしたこともあってかフリマアプリ側も、サービスを使いやすい環境を整備して利用拡大を進めようとしている。実際メルカリ社は、2020年に入ってリアル店舗の「メルカリステーション」を展開したり、無人の商品投函ボックス「メルカリポスト」の設置を進めたりするなど、フリマアプリの大きな利用ハードルの1つとなっている商品発送の手間を解消する取り組みに力を入れている。

 そしてメルカリ社は2020年11月4日、利用者の利便性向上に向けた新たな施策として、日本郵便と共同でゆうパケットポストを展開すると発表している。これは両社が共同で展開しているメルカリの商品発送サービス「ゆうゆうメルカリ便」の新メニューとして提供されるものだが、従来のメニューとは大きな違いがある。

メルカリと日本郵便は2020年11月4日に新サービス発表会を実施。メルカリの商品を郵便ポストから発送できる「ゆうパケットポスト」の提供を発表した
メルカリと日本郵便は2020年11月4日に新サービス発表会を実施。メルカリの商品を郵便ポストから発送できる「ゆうパケットポスト」の提供を発表した
(出所:メルカリ)
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 これまでゆうゆうメルカリ便で用いられてきた「ゆうパック」「ゆうパケットプラス」は、いずれも郵便局やコンビニエンスストアなどで発送する必要がある他、ポストに投函して送付できる「ゆうパケット」も店頭で伝票を貼り付けるなどの手間があった。だがゆうパケットプラスは、全国の郵便ポストから商品を投函できる上、専用の箱に貼られたQRコードをメルカリのアプリで読み取るだけでよく、伝票を貼る手間もかからない。

 もちろん郵便ポストに投函する関係上、送付できる商品の厚さが3cmまでと、ゆうパケットプラス(厚さ7cm以内)と比べ小さい商品しか送付できない制約はある。だがそれでも郵便ポストに投函するだけという手軽さに加え、送料が税込みで200円と安価だというメリットもある。

ゆうパケットポストの利用方法。専用の箱を購入し、梱包してからメルカリのアプリでQRコードを読み取り、郵便ポストに投函するだけで発送できる。画像は2020年11月4日のメルカリ・日本郵便新サービス発表会のスクリーンショット
ゆうパケットポストの利用方法。専用の箱を購入し、梱包してからメルカリのアプリでQRコードを読み取り、郵便ポストに投函するだけで発送できる。画像は2020年11月4日のメルカリ・日本郵便新サービス発表会のスクリーンショット
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