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 米Alpha Exploration(アルファエクスプロレーション)が提供する音声ソーシャルメディア「Clubhouse(クラブハウス)」が、短期間のうちに国内で急速に人気を高めている。スマートフォン向けのコミュニケーションアプリという視点で見ると、その盛り上がり方は従来のサービスと明らかに異なる傾向があり、それが将来ビジネス面での強みとなってくる可能性がある。

短期間のうちに注目を集めたClubhouse

 2021年に入り、突如大きな注目を集めるようになったClubhouse。2020年にサービスを開始したが、日本で注目されるようになったのは2021年1月下旬とごく最近である。

 筆者もこの時期、「Clubhouseに招待してほしい」という書き込みがいくつかのSNSで急増していたのを覚えている。それから短期間のうちに利用が広がり関心を高めたようで、2021年2月に入るとWebメディアだけでなくテレビなどでも取り上げられるに至っている。

スマートフォン向けの音声ソーシャルメディア「Clubhouse」の画面。招待制でiOSのみの提供と制約が多いながらも、それが限定感につながり人気となった側面もあるようだ
スマートフォン向けの音声ソーシャルメディア「Clubhouse」の画面。招待制でiOSのみの提供と制約が多いながらも、それが限定感につながり人気となった側面もあるようだ
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 Clubhouseを改めて説明するとスマートフォンで利用できる音声ソーシャルメディアということになる。複数の人が参加して同時に会話をしても、遅延が少なくスムーズな会話ができるのが特徴。日常的なおしゃべりからラジオのような情報発信、さらには議論の場としても活用されているようだ。

 一方で、Clubhouseは日本語化されていないなど機能面でも粗削りな部分が多く、iOS向けにしか提供されておらずAndroidスマートフォンでは利用できない。それに加えて現在は招待制となっており、既に参加している人からSMSで招待状を送ってもらわなければ参加できない。だがそうした飢餓感をあおる仕掛けが日本人の心理にマッチし、逆に人気に火を付けた側面も強いようだ。

 それだけ急速に関心が高まっているClubhouseだが、筆者が気になったのはその利用者である。というのもClubhouseをスマートフォン向けのソーシャルメディアとしてとらえた場合、従来のサービスとは全く異なる人達を起点として人気を獲得しているからだ。