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 ソーシャルメディアを主体とした未成年のスマートフォン利用に関するトラブルは長年の社会課題となっているが、その未成年に人気のサービスは現在、どのような取り組みでそれに対処しているのだろうか。動画共有サービス「TikTok」が2021年3月29日に実施した「TikTok Japan Safety Round Table」から、現状の課題認識と解決に向けた取り組みを追ってみよう。

ネットサービスを巡る未成年のトラブルは長年の課題

 今やスマートフォンの利用は低い年齢層にまで浸透し、10代の未成年が利用するのも珍しいことではなくなった。未成年は可処分時間が多くスマートフォンの利用が旺盛なため、彼ら彼女らがスマートフォンサービスの流行を生み出す原動力となっている。その一方、トラブルや犯罪に巻き込まれることも依然として多く、社会課題となって久しい。

 特に心配されているのが誹謗(ひぼう)中傷やネットいじめ、そして面識のない大人との出会いによって犯罪に巻き込まれるといった被害である。だが2009年にいわゆる「青少年ネット規制法」(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)が施行され、有害サイトなどにアクセスできないようにするフィルタリングが義務化されて久しいにもかかわらず、現在も未成年がトラブルに遭うケースは少なくない。

 そうしたことから未成年から人気を獲得したサービス提供する事業者も、未成年がトラブルに遭わないよう様々な対処を推し進めている。そうした取り組みを推し進めているサービスの1つに、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)の傘下企業が提供するTikTokがある。

 バイトダンスの日本法人であるByteDanceは2021年3月29日、記者向けに「TikTok Japan Safety Round Table」を実施。未成年を主体としたサービスの安心・安全な利用環境を実現するための取り組みについて説明している。

 TikTokといえば米国での制裁が影響し、一部の地方自治体が利用を中止するなど事業に影響が出ている。そこでByteDanceの執行役員 公共政策本部長である山口琢也氏は、リポートの開示などによって事業の透明性のアピールに力を入れているという。それだけでなくユーザーの安心・安全な利用に向けた取り組みも積極的に進めているとのこと。具体的には「ルールの整備」「ツールの整備」「教育啓発の推進」「連携の推進」という4本の柱を挙げている。

ByteDanceは2021年3月29日に「TikTok Japan Safety Round Table」を開催。「TikTok」の安全利用に向けたトークイベントなどが実施された。写真は同イベントより(筆者撮影)
ByteDanceは2021年3月29日に「TikTok Japan Safety Round Table」を開催。「TikTok」の安全利用に向けたトークイベントなどが実施された。写真は同イベントより(筆者撮影)
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