ドン・キホーテの「ジブン専用PC&タブレット」の3世代目が登場した。激安が命のモデルなのだが、代を重ねているのだからそれなりに売れているのだろう。価格は驚異の1万9800円(税別)だ。スマホよりはるかに安いパソコンには、毎度驚かされる。しかもだ、単なるパソコンではなく、キーボード脱着式の2in1というから恐ろしや。
もちろん、現物を見る前から妥協だらけのモデルであることは想像に難くない。今回のテーマは、どこまで妥協すればよいかという1点に尽きる。ということで、早速レビューしていこう。
本体はとてもチープだ
この価格でチープでなければ、10万円近いパソコンの存在意義が分からなくなってしまう。それにしても安っぽい。
ボディーはシルバー1色で、シンプルそのものだ。樹脂製なので、手触りがいま一歩な上に、細部を見るとパーツの合わせ目に隙間があったり、型抜きのラインが残っていたりする。まあ、5~6年程前には7~8万円のパソコンがこんな出来だった。その昔流行したネットブックも同様で、ちょっと懐かしくなってきた。
ここまでチープだと、もはや清々(すがすが)しいとさえ感じる。売り手も買い手も「安いんだから仕方ない」と、はっきりそう思えばよいのかもしれない。
重量は、タブレット部分が595グラムで、キーボードとドッキングすると1135グラムだ。十分に持ち歩ける軽さだが、コンパクトなボディーであることを考えると、タブレットとキーボードを合わせて900グラム程度にしてほしかった。もっとチープでもいいから、軽い方がありがたい。
ちなみに、タブレットとキーボードの重量バランスがとても悪く、液晶を開いた状態で軽くタッチしてもひっくり返るので、その点に気を付けて使った方がいいだろう。