ファーウェイ・ジャパンのスマートフォン「HUAWEI P20 Pro」を購入しておよそ1カ月半が経過した。そこで今回は、この機種を詳しくレビューしていく。
P20 Proは、上位モデルのスマートフォンとしては今シーズン最も注目を集めている製品だ。世界的にも大人気らしく、中国ファーウェイ・テクノロジーズが米アップルを抜いてシェア世界2位になった立役者だという。僕の読みでは、シェアでトップの韓国サムスン電子を抜く日も近いと思う。おそらく、数年後に上位モデルはアップルとファーウェイの戦いになっているのではないか。
さて、このスマートフォンは本来なら購入後1カ月の時点でレビューする予定だったのだが、なぜか故障してしまい、その対応があったために使えない期間を除いてほぼ1カ月使ったことになる。P20 Proが故障しやすいと言うつもりはないし、僕の運が悪かっただけのことだ。この機種を購入したNTTドコモのショップの対応も問題はなかった。とはいえ、この故障によって見えてきたこともあったので、それもまとめておく。「壊れて気付いた!」では遅いからだ。
ACアダプターが入っていないのはいかがなものか
P20 Proは、下位モデルのP20およびP20 liteと同様にSIMロックフリーで登場することを期待していたのだが、蓋を開けたらNTTドコモからのみの発売となった。
手元に届いてちょっとがっかりしたのが、パッケージに華がないことだ。iPhoneのような素敵だという印象がない。支払い総額は10万円クラスのモデルなのだから、もう少し頑張ってほしかった。
透明のシリコン製ケースが標準で付属しているのは、ファーウェイのほかのモデルでも経験している。気に入ったケースを入手するまで使えるので、親切だと思う。USB Type-Cポートでイヤホンを使うための変換アダプターと、microSDカードリーダーも付いている。どちらも排除したポートがあることへの配慮である。さらにUSB Type-C接続のイヤホンも付属する。10万円クラスのモデルなのだから、そろそろワイヤレスのイヤホンを付けてもいいと思うのだが……。
逆に付属しておらず気になったのは充電器。急速充電はファーウェイの独自規格なので、対応する充電器は標準付属にしてほしいところだ。NTTドコモの純正充電器を別売で買えばよいわけだが、さらに追加コストを要求するのはいただけない。