最近、PCの用途による細分化が進んでいると感じる。ゲーミングPCがひとつのカテゴリーとして定着したのはご存じの通りだ。「クリエイターPC」などと呼ばれるクリエイター向けのPCの製品数も増えてきており、大手メーカーも参入し始めた。
今春(2020年春)に5Gのサービスが始まると、大容量のコンテンツを配信できるようになる。今後PCで動画や写真を編集するユーザーは増えていくだろう。
今回レビューするNECパーソナルコンピュータのノートPC「LAVIE VEGA」もクリエイターPCで、2020年2月20日に発売された新製品だ。従来のA4ノートとはかなり設計思想が違っている。まず15.6インチと大きめであるにもかかわらず、テンキーを搭載していない。当然、ゲームやExcelの利用には向かず、写真や動画の編集などを目的にするユーザーを狙った製品となる。
まさにクリエイター向けの性能
LAVIE VEGAにはCPUやメモリー、グラフィックスメモリー、ストレージなどが異なる3つのモデルが用意されているが、今回は最上位モデルをレビューしていく。CPUは第9世代のCore i7-9750H、メモリーは16GB。ストレージは1TBのSSDで、Optaneメモリーを組み合わせている。
価格は25万4800円前後で、ハイエンドかつ妥当な価格と言える。実勢価格は2月20日の発売からしばらく様子を見ると分かってくるはずだ。仮に家電量販店で2割程度値引きされたとすれば、非常に魅力的だ。国内メーカーがこの価格を実現しているのはうれしく感じる。
性能は文句無しだが、一番体感しやすいのがスタンバイからの復帰と起動時間だろう。参考までに起動時の動画を用意したのでご覧いただきたい。スタンバイからの復帰と、起動の様子を紹介している。スタンバイからの復帰は一瞬で、起動も結構高速だ。
LAVIE VEGAのスタンバイからの復帰と起動の様子
最上位モデルの本体サイズは359.8×243.9×18.3ミリ。重量は約1.9キロ。他の2モデルは奥行きと厚さがそれぞれ0.1ミリ、0.4ミリ短い。また重量は、真ん中のモデルだけ0.1キロ軽い1.8キロとなっている。