今回はMetaMoJi(メタモジ)が2020年3月に提供を開始した手書きアプリ「MetaMoJi Note 2」をレビューする。
MetaMoJiは以前から「MetaMoJi Note」を提供している。書き味が非常に良く、ペンの種類も多いので思い通りにノートを取れた。さらに図形や写真の貼り付けや音声録音など多くの機能が盛り込まれており、僕も愛用していた。
ところがMetaMoJi Noteは大きなアップデートがないままで、設計の古さを感じることがあった。例えば11インチiPad Proまたは12.9インチiPad Proで使うと画面の縦横比が合わず、周囲に黒い縁が表示された。iPad Proの画面を使い切れないのはいただけない。マルチタスクにも非対応でiPad Proで利用するアプリとしては残念な状態だった。
そんな中MetaMoJiは「MetaMoJi Note 2」の提供を開始した。MetaMoJi NoteはiOS、Android、Windowsに対応していたが、MetaMoJi Note 2はiOSのみの対応となる。iPadのApple Pencil対応機種は、Apple Pencilを使った手書きも可能である。
無料だが広告が表示される
MetaMoJi Noteは有料(iOS版は税込み980円、一部の関連サービスはアプリ内課金で提供)だが、MetaMoJi Note 2は無料だ。ただしMetaMoJi Note 2は広告が表示される。MetaMoJi Noteは、MetaMoJiのクラウドサービスに対応しておりノートのファイルを保存できた。このクラウドを介して、MetaMoJi Noteをインストールした異なるデバイス間でノートを共有できるのだ。
MetaMoJi Note 2は、このクラウドサービスに対応していない。作成したノートのファイルはiPadのローカル環境に保存される。個人的に非常に残念な部分で、ぜひ対応させてほしい。米アップル(Apple)の「iCloud」といった主要クラウドサービスへの対応にも期待したいところだ。なおMetaMoJi Noteで作成したファイルは、「エクスポート」機能でMetaMoJi Note 2に転送して利用可能だ。
MetaMoJi Note 2は、手書きでテキストを変換できるアプリ「mazec」も使える。ただし使いかたはMetaMoJi Noteと異なる。MetaMoJi Noteはアプリからmazecを呼び出して使う形になっており、mazecの設定もMetaMoJi Noteできるようになっている。これに対してMetaMoJi Note 2は、日本語入力アプリの1つとしてmazecを利用する形になる。mazecの設定はMetaMoJi Note 2からはできない。
MetaMoJi Noteで気になっていた、iPad Proの縁は出なくなっていた。これは朗報だ。