新型コロナウイルス対策としてテレワークが一気に進んだ昨今、環境が整わないまま急きょビデオ会議を実施したところ、使いづらくて困っているという話を耳にする。その原因が設定や操作であれば、慣れることによって解決する。一方、慣れればよいとはいかないのが音声だ。
ビデオ会議はコミュニケーションなので、やりとりが快適にできないのは好ましくない。ビデオ会議の話でこう言うと語弊があるかもしれないが、映像は顔や上半身だけなら多少粗くてもそう問題はないだろう。だが音質が悪いと聞いている側はストレスになる。しかも、自分の声が聞きやすく伝わっているかどうかは、なかなか判断しづらいものである。
そこで手元にあった機器で、ビデオ会議の音声をどれだけ聞こえやすくできるかを試してみたので紹介したい。
専用のスピーカーを使う
ビデオ会議向けのスピーカーシステムを利用すると、やはり快適に会話ができた。今回試したのは中国アンカー(Anker)の「Anker PowerConf」である。Amazon.co.jpでの販売価格は税込み1万2980円。若干高価だが音質は良い。パソコンなどとBluetoothで接続して使用する。
本来は多人数で同時に利用する際に重宝する機器だが、もちろん1人でも使える。パソコンの内蔵マイクとスピーカーを利用するより、互いに音声は聞こえやすいはずだ。一般的なBluetoothスピーカーでも通話が可能なモデルがあるが、専用品はエコーキャンセリングやノイズリダクションを搭載している。
内蔵マイクだけをオフにするミュートボタンも装備しており、これもパソコンでミュートの操作をするよりも使いやすい。