昨年(2019年)に本連載でレビューした台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)の2画面ノートパソコン「ZenBook Pro Duo」は魅力的なモデルだった。かなりの高性能で動画編集などの処理負荷が高い作業に向くのが特徴で、2つめのディスプレーもクリエーティブ系の作業に役立つだろうと感じた。だが上位モデル46万6500円、下位モデル36万1500円(いずれも2019年11月のレビュー時点の直販価格、税別)と、高価で手を出しづらいというウイークポイントがあった。
そんな2画面ZenBookに14インチのモデルが加わったので、レビューしていこう。この14インチモデルの名称は「ZenBook Duo」で、「Pro」が付かない。価格はCore i7を搭載する上位モデルが19万9819円、Core i5を搭載する下位モデルが16万6182円(2020年5月下旬時点の直販価格、税別)とだいぶ安くなっている。
コンセプトはZenBook Pro Duoと同じ
ZenBook DuoのコンセプトはZenBook Pro Duoと基本的には同じで、2つめのディスプレー「ScreenPad Plus」をキーボードの上に搭載する2画面モデルとなっている。ZenBook Pro Duoがメイン画面に有機ELを採用していたのに対し、ZenBook Duoは両方とも液晶である。
メインの14インチ画面の解像度は1920×1080ドット(フルHD)で、一般的な14型ノートと同様だ。ただし外付けグラフィックのGeForce MX250を搭載しており、写真編集などのクリエーティブな作業に強いモデルと位置付けられている。
本体のデザインもZenBook Pro Duoに近い。とても質感が良く高級な印象を受ける。天板は金属製で、ほかのモデル同様に同心円の削り込みが施されている。