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 中国レノボ(Lenovo)が2020年6月、Chromebookの新モデル「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」を発売した。いわゆる2in1タイプのパソコンで、本体をタブレットとして使えるほか、専用のキーボードを取り付けて使える。

 価格は直販で税込み4万2636円。割と手ごろだと感じるし、Androidタブレット+専用キーボードと比べると十分に競争力がある。最近はコンパクトで安価なWindowsタブレットも少ないので、そこで魅力を感じる人もいるかもしれない。

 今回はこのLenovo IdeaPad Duet Chromebookを詳しくレビューしていく。

「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」は、コンパクトな2in1タイプのChromebookだ
「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」は、コンパクトな2in1タイプのChromebookだ
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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ディスプレーの完成度は高い部類に入る

 IdeaPad Duet Chromebookのディスプレーは10.1インチで、タブレットの中でもど真ん中と言えるサイズだ。ただし解像度は1920×1200ドットなので、一般的なAndroidタブレットと比べるとやや縦が長い。少しではあるが正方形に近く、画面を多少広く使えるわけだ。

 価格が安めなのでディスプレーの見やすさに関して若干心配していたが、タッチセンサー搭載のガラス面と液晶との隙間がないダイレクトボンディングであり、IPS液晶を採用しているので美しく見やすいと感じた。 額縁の太さは許容できるレベルだ。ディスプレーの完成度は、タブレットとしては高いほうだろう。

 CPUは台湾メディアテック(MediaTek)の「Helio P60T」を採用する。ChromebookはCPUがそれほど高速ではなくてもレスポンスが良いので、不満は感じないだろう。僕が試した限りでも、体感速度には十分に満足できた。ストレージは128GバイトのeMMCで、Chromebookとしては十分な容量だと言える。

2in1使用時のサイズ(左)を、11インチiPad Pro+Magic Keyboard(右)と比べてみた。少し小さいとわかる
2in1使用時のサイズ(左)を、11インチiPad Pro+Magic Keyboard(右)と比べてみた。少し小さいとわかる
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