NECパーソナルコンピュータが軽量のモバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」の新モデルを2020年6月に発売した。13.3インチディスプレーを採用したLAVIE Pro Mobileは、国産モバイルノートの中では最も競争が激しいカテゴリーの製品である。海外メーカーも米HPや台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)が超軽量のモバイルノートを投入してきており、ユーザーの選択肢は増えている。
果たして、超軽量ノート老舗の最新モデルの完成度はいかばかりだろうか。詳しくレビューしていく。
天板と底面にカーボンを採用
最初に結論を述べると、LAVIE Pro Mobile新モデルの長所はバランスの良さというか、際立って優れた部分はないが全体的によくできていることだと思う。1点だけバランスを欠く部分があるが、それが何かはのちほど述べたい。
重量はカタログモデルの場合、最上位モデルで約955グラム、それ以外は約889グラムとなっている。最上位モデルとそれ以外のモデルの重量差は、プライバシーガードの搭載・非搭載の違いによるものだろう。
13.3インチで600グラム台、700グラム台の製品があるので世界最軽量はうたえないが、手にしても重くは感じない。十分に妥協できる範囲だ。重量にある程度妥協してバランスを重視した結果、バッテリー駆動時間はカタログ値で24時間(最上位モデルは20時間)と十分な長さを確保できている。
天板と底面はカーボンを採用しており、剛性感が非常に高い。カーボンのほうがマグネシウムリチウム合金よりもたわみの少ない作りにできるが、重量はマグネシウムリチウム合金のほうが軽くなるケースが多い。