今回はキングジムが2020年7月31日に発売した『デジタルノート「フリーノ」』をレビューする。電子ペーパーを採用したデジタルノート端末で、家電量販店での実勢価格は4万6200円(税込み)となっている。
僕はこれまで電子ペーパーを採用したデバイスを多数レビューしてきたが、どうしてもレスポンスが良くないという欠点があった。フリーノは、このあたりを解決できているだろうか。文具メーカーであるキングジムはフリーノに対して、どのような工夫を凝らしているかも気になるところだ。
「ノートを取る」よりは「メモをする」に近い
フリーノは約240グラムと軽量だ。iPhone 11 Pro Maxと大差ないので気軽に持って歩ける。見た目は電子書籍端末のKindleに近いと感じる。6.8インチの電子ペーパーディスプレーを搭載する。ディスプレーの縁が結構太い点がちょっと気になる。
本体サイズは約132×175×10ミリでA5用紙より少し小さく、筆記できるエリアはA6程度となっている。この大きさだと「ノートを取る」というよりは「メモをする」という使い方になるだろう。ソニーや富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー端末に比べると書けるエリアが狭いので、使い道を明確にしてから製品を選ぶべきだろう。
本体は樹脂製だが、背面はラバーに近い手触りで、愛着を持って使えるはずだ。付属する専用のペンは鉛筆のような外観で好印象だ。また文具のようなカバー(「フリーノ」専用カバー)がオプションで用意されている。家電量販店での実勢価格は3300円(税込み)だ。