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 テレワークが一気に普及し、外付けモニターがよく売れていると聞く。その外付けモニターの中で、部屋が狭い人や家の中で仕事をする定位置を獲得できない人に人気があるのがモバイルモニターだ。

 モバイルモニターは主に12~15インチで、パソコンと簡単に接続できる。また使い終わったら棚などにしまえるので、据え置きタイプのモニターと違ってリビングでも使いやすい。再びモバイルワークが増えたとしても、外出先で使えるメリットがある。比較的軽量なので、出張に持ち出すのにもお勧めできる。

 今回は、中国Lenovo(レノボ)による14型モバイルモニターの新モデル「ThinkVision M14t」をレビューする。2020年9月30日時点の価格は、直販サイトの場合4万3010円(税込み)となっている。参考までに、以前紹介した同シリーズの「ThinkVision M14」の直販価格は9月30日時点で3万3660円(税込み)だ。

 無名なメーカーが1万円台後半から2万円台といった価格でモバイルモニターを売り出しているのをご存じかもしれない。それらに比べるとThinkVision M14tは高い。ただThinkブランドの付加価値がある。

 またThinkVision M14tは本体にスタンドが内蔵されているのだが、こうしたモデルは格安製品だとほとんど見かけない。付属のカバーがスタンドを兼用しているケースが多く、本体の作りが大きく違っているのだ。

 またThinkVision M14tは10点のマルチタッチに対応しており、指または専用のペンによる手書きが可能である。製品には、PC接続用ケーブルとL字アダプター、専用のペンが付属する。

ケーブルとL字アダプター、専用のペンが付属する
ケーブルとL字アダプター、専用のペンが付属する
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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比較的軽量だが少し大きい

 ThinkVision M14tの重量は約698グラムだ。10点のマルチタッチ、および指または専用のペンによる手書きに対応していないThinkVision M14(約570グラム)より128グラムほど重い。サイズもThinkVision M14よりやや大きい。とは言え、実際に持ち歩いてみると差を感じるほどの違いはない。

ThinkVision M14t(右)のほうがやや大きく重い
ThinkVision M14t(右)のほうがやや大きく重い
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 僕はThinkVision M14を所有しているが、ThinkVision M14tを見て感心したのは、付属のケースが小さくなっていることだ。ThinkVision M14のケースは大きく、かばんへの収まりが悪かった。これに対してThinkVision M14tのケースは本体にぴったりのサイズで、横の部分はゴム製になっている。付属のペンを持ち運ぶホルダーも付いている。

 ただしThinkVision M14tのケースは、使ってみるとあまりにもサイズがぴったりという感じがする。そのため本体を収納しづらくなったデメリットもあると思う。

ケースは本体ぴったりのサイズに変わったが、あまりにもジャストサイズすぎてモニターをしまいづらい。ペンのホルダーも付いている
ケースは本体ぴったりのサイズに変わったが、あまりにもジャストサイズすぎてモニターをしまいづらい。ペンのホルダーも付いている
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 デザイン面でも違いがある。ThinkVision M14は、ノートパソコンのThinkPad X1 Carbonとほぼ同じデザインで、専用モデルのように作られている。対してThinkVision M14tは、見た目もやや異なる。