Chromebookに対して「文教向けデバイス」という印象を持っている人は多いのではないだろうか。ところが最近はテレビコマーシャルを見かけることが増え、大手家電量販店には専用のコーナーが設けられるなど、一般ユーザーへのアピールにも力が入っていることがうかがえる。
台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)が2020年10月下旬に発売した「Chromebook Flip C436FA(以下、C436FA)」は、コンシューマーを主なターゲットにしたChromebookだ。高性能かつ軽量で、スペックを見ていると高級なWindows搭載モバイルノートPCとしか思えない。
今回はこのC436FAを詳しくレビューしていく。
軽量の美しいボディー
C436FAの最大の特徴は、美しく軽量なボディーだ。ディスプレーサイズは14インチで、重さは1.15kg。Windowsを搭載した軽量ノートと比べても遜色がない。また狭額縁なのでコンパクトだ。
クラムシェル型のノートPCであれば、14インチで800g台という製品もある。それでも、C436FAは2in1であることを考えれば結構軽量だ。2in1はヒンジの部分が重量を増すうえに、回転させて使うため剛性を高めなければならず、重量が増えがちなためである。
この軽さを実現するためにASUSは天板、パームレスト面、底面にマグネシウム合金を採用している。ちなみにASUSの「Chromebook Flip C434TA」は1.45kgとそれなりに重く、持ち歩くのにはちょっと負担がかかる。
個人的に感心したのが天板のカラーだ。コンシューマー向けというだけのことはあり、すっきりとした白を採用している。しかも光の当たり方によってホログラムのように光る、しゃれた仕上げになっている。
ヒンジ部分はメッキ調の仕上げだ。個人的には若干派手に感じるが、このあたりは好みが分かれるところだろう。