今回は台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)の「ZenBook Flip S UX371EA(以下、ZenBook Flip S)」をレビューする。2020年11月発売の13.3インチディスプレーを持つ2in1 PCで、本体は13.9ミリと薄く金属ボディーの質感も良くてスタイリッシュだ。
この製品は4モデルが用意されている。今回は最上位モデル(型番はUX371EA-HL003TS)を使ってみた。CPUは米Intel(インテル)のCore i7で、有機ELディスプレーを搭載する。直販価格は21万8000円(税別)となっている。参考までにいちばん安いのはCore i5と8GBメモリー、512GBのSSDを搭載しオフィスソフトは「WPS Office」という構成の直販限定モデル(型番はUX371EA-HR010T)で、価格は12万2545円(税別)だ。
専用ケースも含め高級感のあるデザイン
「ZenBook」シリーズらしく、天板に同心円のスピンドル模様が施されている。どのモデルも同じように見えるかもしれないが、ZenBook Flip Sはちょっと違う。エッジにダイヤモンドカットが施されており、カッパー(銅のような色)に美しく輝くのだ。天板のバッジもカッパーのミラー仕上げになっている。
さらに専用のケースが付属しており、このケースもカッパーに近い色合いの縫い目がアクセントになっている。高級モデルっぽい演出だと感じる。価格は比較的手ごろなので、いい意味で予想を裏切っている。
最上位モデルのディスプレーは明るく美しい
最上位モデルは有機ELディスプレーを搭載している。かつ解像度は4K(3840×2160ピクセル)と高い。HDRにも対応しており、写真などの表示も非常に美しい。2in1モデルなのでタッチ操作やペン入力にも対応している。
僕は、有機ELディスプレーの搭載は屋外でも見やすくなるので価値があると思うが、このディスプレーサイズのノートPCに4K解像度は不要だと考えている。拡大しないと文字が小さすぎるので、有機ELディスプレーの緻密な美しさは、写真や動画を表示したときにしか真価を発揮できないからだ。
また4K解像度であることがバッテリー駆動時間に影響している可能性もある。今回レビューした最上位モデルのバッテリー駆動時間は約13.4時間で、解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)の他モデルより約2.4~2.9時間短い。