中国Lenovo(レノボ)のノートPC「ThinkPad」は質感が高く使い勝手が良い一方で、特に競合製品が多い13.3インチ画面のモデルがあまり軽くないというウイークポイントがあった。
例えば13.3インチ画面の「ThinkPad X13 Gen1」の重量は約1.18kgから。14インチで約1.09kgからの「ThinkPad X1 Carbon Gen 8」より若干ながら重い。余裕で持ち歩けるとはいえ、800g台と700g台だけではなく、600g台の製品さえある国内メーカーの軽量モバイルノートに大きく水をあけられていた。
そんな中で登場した「ThinkPad X1 Nano」は「ThinkPad史上最軽量」をうたう13インチ画面のノートPCで、重量は約907gからとなっている。今回はCPUが米Intel(インテル)のCore i7、WWAN(ワイヤレスWAN)は非搭載のモデルをレビューした。
縦方向に長いディスプレーを搭載
ディスプレーは13インチで、解像度は2160×1350ピクセルとなっている。縦横比は16対10で、最近増えている縦方向に長いディスプレーだ。仕事で使うのであれば16対9よりもメリットは大きい。縦向きが多い書類を表示しやすいし、Webページの情報量も増えるからだ。映画を見る際は上下に黒帯が出てしまうが、そこはトレードオフだろう。
ThinkPad X1 Nanoにはタッチ対応のディスプレーを搭載したモデルも用意される予定だ。このモデルは外装がカーボン模様の仕上げになる予定だが、2021年1月10日時点でまだラインアップされていない。
ディスプレーは狭額縁で、本体のコンパクトさに一役買っている。とはいえ米Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)の「XPS」や中国・華為技術(ファーウェイ)の「MateBook X」のような超が付くほどの狭額縁ではなく、普通の狭額縁と言ったところだ。