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 VAIOが、モバイルノートパソコン「VAIO SX」の新モデルを発表した。12.5インチの「VAIO SX12」と14インチの「VAIO SX14」だ。今回は、SX12のソニーストアで販売している個人向けカスタマイズモデル(型名はVJS124シリーズ)をレビューする。

 なおSX12の新モデルには、このほかに量販店で扱う個人向け標準仕様モデルや、VAIOが販売する個人向けカスタマイズモデルなどがある。今回レビューしたカスタマイズモデルの価格は構成によって変わるが、ソニーストアの場合2021年10月22日時点で12万3100円(税込み、発売記念価格)からとなっている。手の届く価格で買えるモデルではあるが、海外メーカーのモバイルノートパソコンはさらに安いこともあり、価格だけで勝負する製品ではない。ではSX12の特徴や良さはどこにあるのだろうか。

VAIO SX12の個人向けカスタマイズモデル
VAIO SX12の個人向けカスタマイズモデル
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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12.5インチのノートパソコンは少数派

 SX12の天板は立体成型のカーボンを採用している。天板の終端部分を曲げているのだ。カーボンを曲げるのは大変な技術で、見た目の美しさや軽さに寄与する。

 パームレスト面はアルミを採用。手が触れる部分が金属なのでとてもカッチリとした印象が伝わってくる。高級感のある作りだと思う。

天板は立体成型のカーボンを採用
天板は立体成型のカーボンを採用
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 天板は180度開くことができる。通常の入力角度に開くと後ろがせり上がる構造になっている。

天板は180度開くことができる
天板は180度開くことができる
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 重量は、キッチンスケールによる計測で935gだった。重量は構成によって異なり、仕様表では887gからとなっている。この重量は12.5インチのモバイルノートパソコンとしては妥当なところだろう。超軽量という印象はないが、全体的に剛性感が高く安心して使えるのではないだろうか。本体サイズは約287.8(幅)×約15.0~17.9(高さ)×約205mm(奥行き)。コンパクトなほうだと言える。