中国・小米科技(Xiaomi、シャオミ)はコストパフォーマンスの高いスマートフォンを出しているメーカーで、日本国内においては中位モデルと下位モデルを中心に展開してきた。海外では出していた上位モデルを待ち望んでいた人もいるだろう。
今回レビューするXiaomi 11T Proは、チップに米Qualcomm(クアルコム)のSnapdragon 888 5Gを採用した上位モデルである。競合メーカーであれば、Snapdragon 888 5Gを搭載したスマホなら10万円を超えることも珍しくない。しかしこのスマホの価格は6万9800円(直販の場合、税込み)からとなっている。
安っぽくはないが高級モデルにも見えない外観
Xiaomi 11T ProにはRAM8GB+ストレージ128GBのモデルと、RAM8GB+ストレージ256GBのモデルがある。microSDカードが使えないので、動画や写真の撮影機会が多くなりそうならRAM8GB+ストレージ256GBをお薦めする。カラーはセレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレーの3色。今回レビューしたのは、RAM8GB+ストレージ128GBのムーンライトホワイトだ。
外観は安っぽくないが、他メーカーの上位モデルと比べると差を感じてしまう部分がある。例えばディスプレーのガラスとボディーフレームの間に樹脂が挟み込まれていて、高級感やすっきりとした感じに欠けているように見える。
しかし安価である点を考えると、こうした差はあって当然だ。Xiaomi 11T Proのデザインや質感はこれで十分だろう。
本体サイズは164.1×76.9×8.8mmで、重量は204g。大型モデルと言えるサイズと重量なので、手の小さい人や軽くてコンパクトなスマホを求めている人には向いていない。