中国Lenovo(レノボ)が「ThinkPad」の2022年モデルを続々発売している。米Intel(インテル)の「第12世代Core」のCPUを搭載したモデルが多く、このタイミングで一挙に発表した。発表された新製品の中で、先陣を切って発売されたのがフラグシップモデルとなる「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」だ。今回はこの製品をレビューしていこう。なお、同じタイミングで2-in-1型の「ThinkPad X1 Yoga Gen 7」なども発売された。
気になる価格は29万1500円(税込み)から。ただレノボの場合、直販でセールがよく実施されるので、実際の販売価格は適宜ご確認いただきたい。なお記事執筆時点では直販モデルの価格情報はWebサイトに掲載されていない。
質感のよいデザインは踏襲しつつ微妙に変化
いよいよ10世代目となったThinkPad X1 Carbonだが、薄くて軽量かつ質感のよいデザインは継承されている。本体重量は構成によって異なるが、今回借りたモデルを計測したところ1169gだった。ディスプレーが14インチであることを考えれば、文句なしの軽さだ。
天板は例によってしっとりとした手触りのつや消し黒だ。非常に美しい。ただし毎度ながら使い込んだときの劣化が心配だ。新モデル登場ごとに少しずつ対策しているそうなので、期待したいところだ。
天板にはロゴが配置されており、「i」文字の赤いドットがLEDで光るのもおなじみだ。
基本的に外観は前モデルと変わらない。唯一Webカメラの部分が微妙に出っ張る形状に変わったくらいだ。これは内蔵のWebカメラが720p(1280×720ピクセル相当)から1080p(1920×1080ピクセル相当)へと向上したことが関連しているのだろう。ビジネス向けのモデルとしてはうれしい進化だ。形状の変更によって、少々見た目のスッキリさが損なわれているが、逆に指のかかりがよくなってパネルを開きやすくなった。