今回は米Belkin(ベルキン)の「Pro Thunderbolt 4 ドック」を取り上げる。価格は4万3980円(税抜き)と決して安くはない。しかしパソコンの拡張性を一気に高めることができる優れものだ。
最近多くのモバイルノートはThunderbolt 4対応のUSB Type-C端子を備えている。Thundrebolt 4はThunderbolt 3の後継にあたる。Thunderboltにはもともと米Apple(アップル)が力を入れていたこともあり、WindowsのノートパソコンはあまりThunderbolt 3対応端子は搭載されておらず、Macの対応が先行していた。
ここにきてモバイルノートがThunderbolt 4に対応し始め、Thunderbolt 4対応ドックに注目が集まっている。特にモバイルノートは搭載できる端子に制約があるため、ドックによる拡張が有効だ。
Thunderbolt 3とThunderbolt 4に規格上の大きな違いは、8Kモニターへの対応と2mの長いケーブルが使える点だ。Thunderbolt 3の場合、一般的に80cmまでのケーブルしか使えないので取り回しが悪い。それより長くするにはUSBケーブルとしては使えないThunderbolt 3専用のアクティブケーブルが必要になる。Thunderbolt 4のケーブルであれば、こうしたことを気にせず長さを伸ばせる。Thunderbolt 3対応のドックとの価格差は小さいので、これから買うならThunderbolt 4対応のドックがおすすめだ。
コネクターは盛りだくさん
Pro Thunderbolt 4 ドックには多くの端子がある。拡張ドックは製品によって搭載する端子の数や種類が異なるので、購入の際には自分が必要とする端子がそろっているか確認しておきたい。
Pro Thunderbolt 4 ドックにはHDMI端子が2つあるが、DisplayPort端子はない。個人としてはHDMIが好ましいが、DisplayPortが欲しい人もいるだろう。
また、USB PD(Power Delivery)による電力供給量もチェックしておくべきポイントだ。Pro Thunderbolt 4 ドックは90Wなので、多くのノートパソコンを高速に充電できるはずだ。