ロジクールは、同じ分野の製品をカテゴリーに分けてグループ化している。例えばマウスやキーボードなどの入力デバイスの最上位カテゴリーとして「MXシリーズ」があるといった具合だ。
そのMXシリーズとして、初めてのメカニカルキーボード「MX MECHANICAL」「MX MECHANICAL MINI」が登場した。前者がフルサイズ、後者がテンキーレスのミニサイズだ。今回は紹介するのはフルサイズ版である。なお同社公式サイトの価格は、フルサイズが2万790円(税込み)、テンキーのないミニが1万8700円(同)となる。
最初に目を奪われたのがそのデザインだ。メカニカルキーボードといえば、キーが全体に高くゴツゴツとしたデザインといった印象がある。ところがMX MECHANICALはさすがロジクール製というべきか。キートップがやや薄めに設計されており、スリムでとてもスタイリッシュだ。新世代のメカニカルキーボードといっても過言ではないだろう。
キートップは濃いグレーと薄いグレーのツートーンになっており、落ちついた配色ながら視認性も高い。
打ち心地は文句なし
キーストロークは3.2mmと、メカニカルキーボードとしては若干浅めだ。多くのメカニカルキーボードはストロークを4mmとっている製品が多い。しかし3.2mmでも、最近増えているストロークの浅いキーボードより打鍵感がしっかりしている。
軸は3種類用意されている。今回はレビューする製品は「静かなタクタイル」が特徴の「茶軸」だが、静音といってもメカニカルキーボードとしてはという意味である。最近増えている静音キーボードとは比較にならない。カタカタという音がそれなりに大きい。その点は考慮して選んでほしい。他に荷重に対しリニアな特性の「赤軸」と、クリック感が強い「青軸」がある。
キートップは少しくぼんだ形状で、マットな質感が指にとてもフィットする。ここは、さすがに高級モデルといったところだ。