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 今回は中国Anker(アンカー)が発売した本格的なWebカメラ「AnkerWork B600 Video Bar」を取り上げる。LEDライトが搭載されているWebカメラだ。

 僕は仕事上オンライン会議を利用することが多い。そのとき、事務所から参加する場合は外付けのWebカメラを使っている。ノートパソコン内蔵のカメラよりも映像がきれいだからだ。さらにライトを利用して顔を照らすことも少なくない。Webカメラの画像は、どうしても逆光になりがち。顔を照らすだけでもずいぶん見栄えが良くなる。

 とはいえ、パソコンにカメラを増設し、さらにLEDライトまで設置するのはかなり面倒だ。置き場所にも工夫が必要になる。ライトは正面から照らさないと逆効果になることもあるので、セッティングにも気を使う。

 そう考えるとAnkerWork B600 Video Barのアイデアはなかなか秀逸だ。非常に魅力的であり、海外で発表されたときからワクワクしながら実物を見るのを楽しみにしてきた。

 製品を手にして驚いたのが、そのサイズだ。一般的なWebカメラの2~3倍は優にある。重量も重い。ノートパソコンのカメラには向かない可能性がある。ノートパソコンの機種にもよるだろうが、重量が重すぎてディスプレーを傾けたときに画面が倒れてしまった。一般的なWebカメラに比べるとかなりヘビーなのは間違いない。

「AnkerWork B600 Video Bar」(左)。一般的な大きさの「Anker PowerConf C300」(右)と比べるとかなり大きい。
「AnkerWork B600 Video Bar」(左)。一般的な大きさの「Anker PowerConf C300」(右)と比べるとかなり大きい。
(撮影:アバンギャルド)
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キッチンスケールで測った重量は462gとペットボトル1本分に近い。さらにケーブルなどの重量が加わる。
キッチンスケールで測った重量は462gとペットボトル1本分に近い。さらにケーブルなどの重量が加わる。
(撮影:アバンギャルド)
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各国対応のACアダプターが付属

 製品には、カメラとパソコンを接続するケーブル(両端ともUSB Type-C)とACアダプターが付属する。LEDライトを照射するのに、パソコンからの給電では電力が不足するためだろう。

 つまり、この製品を使うには近くにコンセントや延長ケーブルが必要となる。外出先で使うのは少々厳しい。もっとも本体がかなり大きく重いので、持ち歩いて使うのは現実的ではない。据え置きの環境で利用する製品と考えるべきだ。

 付属するACアダプターの出力は15Wなので、出力大きめのモバイルバッテリーに接続して試したところ、問題なく利用できた。もちろんメーカーが保証しない使い方であり自己責任にはなるが、こんな使い方も可能ではある。

 ACアダプターは各国の規格に対応するプラグが3種類付属する。海外利用の多いユーザーには魅力的だろう。

 ノートパソコンのディスプレーの上に置くのが厳しいので、別途小型の三脚を用意すると使いやすい。

ACアダプターのプラグは交換式。世界中で使える。
ACアダプターのプラグは交換式。世界中で使える。
(撮影:アバンギャルド)
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ノートパソコンのディスプレーにも取り付けられるが、角度の調整範囲は狭くなって難しくなる。
ノートパソコンのディスプレーにも取り付けられるが、角度の調整範囲は狭くなって難しくなる。
(撮影:アバンギャルド)
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重量をカバーするには、小型の三脚を用意してパソコンとは別に置くのが現実的だろう。
重量をカバーするには、小型の三脚を用意してパソコンとは別に置くのが現実的だろう。
(撮影:アバンギャルド)
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