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 キングジムのテキスト入力専用機「ポメラ」に久々の新モデル「DM250」が登場した。価格は6万280円(税込み)。直系の旧モデルである「DM200」の発売から実に5年9カ月ぶりの新製品である。ちなみに折り畳み式の「DM30」の発売から数えても約4年が経過している。

 ご存じない読者に簡単に説明すると、ポメラはモノクロディスプレーで、起動するといきなりエディターが表示される。エディター以外の機能、例えばWebブラウザーなどのアプリは基本的に存在しない。つまりエディター専用機というわけだ。これだけ機能が割り切られていると、多くの人が「スマホで十分」「モバイルノートがあるから不要」と思うだろう。

 確かに文字入力はどんなデバイスでもできる。ただ少数かもしれないが、テキストを大量に入力したい、思いついたらすぐに入力したいといった利用者もいる。僕のような物書きもそうだが、思いついたときにすぐにテキストとしてバンバン打ってメモを取りたいというニーズは根強い。そこで、約6年ぶりのモデルチェンジとなったわけだ。

 機能がシンプルなだけに、短期間にモデルチェンジしてもニーズは掘り起こせない。これだけ間隔が空いたのも頃合いとみてのことなのだろう。

キングジムのテキスト入力専用機「ポメラDM250」。
キングジムのテキスト入力専用機「ポメラDM250」。
(撮影:アバンギャルド)
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大きさはミニマムでよいが軽くはない

 DM250の重量はカタログ値で620g。荷物としてはさほど重くない。外形寸法は263×120×18mmと横長なスタイルで、サイズ感はミニマムに近い。かばんの中で場所をとり過ぎない。

 ただし13インチのパソコンが600g台まで到達している昨今の状況を考えると、もっと軽くしてほしかった。例えば「iPad mini」に折り畳みキーボードを組み合わせて持ち歩いたほうが軽い。5年前とは周囲の状況が違うのだ。

 本体はラバー調の仕上げでかなり質感がよい。所有欲を満たしてくれる。620gという重量も触っているときは心地よい重さに感じる。

 ディスプレーは7インチで、iPhone 13 Pro Maxを少し大きくした程度。テキスト入力専用機としては十分だ。

外観はとてもシンプル。質感は高い。
外観はとてもシンプル。質感は高い。
(撮影:アバンギャルド)
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重量はカタログ値で620g。キッチンスケールでも619gとほぼカタログ値通りになった。
重量はカタログ値で620g。キッチンスケールでも619gとほぼカタログ値通りになった。
(撮影:アバンギャルド)
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24時間駆動は素晴らしい

 ポメラの魅力は小型・軽量だけではない。文字入力に的を絞っていて、素早くシンプルに使える。パッと起動してすぐさま入力できる。これがヘビーなテキスト入力ユーザーの心をつかんだ。

 しばらくDM250を使ってみたが、レスポンスは上々だ。テキスト作成におけるさまざまな作業をしても待たされるようなことはない。テキパキ利用できる。バッテリーが24時間駆動というのも素晴らしい。普通の使い方なら1週間程度は持つだろう。

 ただ充電時間が4時間とちょっと長い。最近はスマホなども急速充電が普通になってきている。1時間以下で充電してほしいところだ。ちなみに付属の充電器は15Wで、USB Type-Aで出力する。本体はUSB Type-C端子で充電する。このためType-C端子とType-A端子を備えたUSBケーブルが付属する。

 ディスプレーはバックライトを搭載しており、最大輝度にするとかなり明るい。この手の用途なら消費電力が少ない電子ペーパーが有効そうだが、残像などを考慮して液晶がよいと判断したのだろう。

 通常サイズのSDカードスロットを搭載する。これでファイルの保存容量を増強できる。1ファイルの最大文字数は20万字と、前モデルより倍増した。

ACアダプターとケーブルが付属。親指シフトに対応するステッカーも同こんする。
ACアダプターとケーブルが付属。親指シフトに対応するステッカーも同こんする。
(撮影:アバンギャルド)
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フルサイズのSDカードスロットを備えている。
フルサイズのSDカードスロットを備えている。
(撮影:アバンギャルド)
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