新型コロナウイルス禍で一気に普及したオンライン会議。今や感染防止ではなく、効率重視の観点からオンライン会議を実施するケースも当然のように増えている。
当初はノートパソコン内蔵のWebカメラを使ってオンライン会議に参加するのが一般的だったが、画質があまりよろしくない。コロナ禍以前のノートパソコンの多くは、720P(1280×720画素)のWebカメラを搭載していた。最近のノートパソコンは、オンライン会議での利用を想定して1080P(1920×1080画素)のWebカメラを搭載したモデルが増えている。外付けのWebカメラの市場も盛り上がっていて、1080P以上のモデルが続々登場し、価格も下がっている。
そんな中で最近は次世代機と呼べるWebカメラが登場している。2つのタイプを紹介しよう。
最初に取り上げるのは被写体を追跡してくれるWebカメラ。中国REMO TECH(レモテック)の「OBSBOT Tiny 4K」(原稿執筆時点でamazon.co.jpでは3万6179円、楽天市場で4万3199円、税込み)だ。
首を振って利用者を追跡する
被写体を追跡するWebカメラはちょっとしたトレンドになっている。大きく分けてタイプは2つある。多いのは広い画角のカメラを利用して、被写体をセンターに捉える製品だ。もう1つのタイプはカメラが首を振って被写体を追う。今回紹介するOBSBOT Tiny 4Kはこれに当たる。
画質的には当然後者が有利で、しかも追尾できる範囲が広い。OBSBOT Tiny 4Kは、動作範囲は横軸±150度、縦軸±45度(構造上の稼働範囲は横軸±160度、縦軸±90度)。しかも、最大で秒当たり120度と軽快なスピードで首を振る。実際に使ってみるとブレや振動もほとんど感じられず、ジンバルを使って撮影しているような印象だ。
机に座りっぱなしのオンライン会議で使う意味はあまりないが、例えばホワイトボードの前に立って説明したり、自動車など大きめの商品を紹介したりする場面では大変役に立つだろう。なお「OBSBOT Tiny」という1080P版もある。価格は原稿執筆時点で2万4750円(税込み)だ。