米Apple(アップル)のタブレット端末「iPad」の新モデルが登場した。無印「iPad」の第10世代と、「iPad Pro」の「M2」搭載モデルだ。今回は両者の特徴をそれぞれレビューしていこう。ちなみにiPad Proは11インチ(12万4800円から、税込み)と12.9インチのモデル(17万2800円から、同)がある。
個人的にiPadを4台所有して運用している。これだけ多く使っているのは製品レビューが仕事だからだが、このうち普段の仕事やプライベートのシーンで最も使っているのは12.9インチのiPad Proだ。ほぼパソコンのような使い方で、例えばちょっとした画像編集に多用している。一方出先によく持ち歩いているのが「iPad mini」だ。この2台があると、11インチクラスの「iPad Air」やiPad Proの出番は減る。逆に11インチクラスなら1台ですべての用途に対応できるはずだ。複数台所有していると、それぞれの個性を生かした使い方になるので、大小の2台を最も使うようになるのだろう。
個人的に利用頻度が高いiPad Proがモデルチェンジしたので、まずはこちらから紹介しよう。
外観はほとんど変わっていない
iPad Proの外観はほぼ変わっていない。個人的に違いはまったく見当たらなかった。サイズと重量も変化していないので、変わっていないと言い切ってもよいのかもしれない。ミニLEDを搭載した美しいディスプレーも前機種と同様だ。
そういう意味では、マイナーチェンジととらえてもよさそうだ。ただし最大の違いは、プロセッサーにM2チップを搭載したこと。M1チップ搭載の前モデルと比べると、性能はかなりアップしている。
実際ベンチマークテストのスコアは大きく向上した。体感上の性能差はさほど分からないが、数年間使い続けると差が出てくるだろう。また、今後登場する本格的な動画編集アプリで、4K動画を書き出すなど、ヘビーな用途になると違いを感じられそうだ。