日本HPが販売するビジネス向けノートパソコンの中で、非常に魅力的なシリーズが「Elite Dragonfly」だ。本体の質感が高く、国内メーカーのモバイルノートにも匹敵する超軽量さが特徴だ。
今回はシリーズの新モデルとして登場した「Elite Dragonfly G3」をレビューする。ボディーは軽量化のためにマグネシウム素材を採用し、削り出し加工で造られている。重量は構成によるが、最軽量モデルで990gと1kgを切っている。今回レビューしたモデルは、ディスプレーがタッチ操作対応で、しかも5Gモデムを内蔵しているため、キッチンスケールで測ったら1.14kg程度だった。ただそれでも非常に軽量であり、16.4mmと薄いデザインが魅力的だ。
ディスプレーサイズがビジネス向きになった
最大の特徴が、前機種である「Elite Dragonfly G2」で縦横比16対9だったディスプレーが3対2に変わったこと。サイズは13.5インチとコンパクトだが、画面は非常に広く使い勝手がよい。
解像度は1920×1280ドットと縦に伸びている。実際に作業していても、この縦横比は仕事にはとても使いやすく理にかなっている。書類を縦に表示してもそれなりに大きく見える。逆に映画などを鑑賞するときには上下に黒いふちが出てしまうが、ビジネス向けモデルとしては理にかなった構成だ。
液晶パネルの質も高く、タッチタイプは最大1000カンデラ、非タッチタイプでも400カンデラとなかなか明るい。
構成によってはプライバシーフィルターを内蔵している。今回レビューしたモデルは内蔵プライバシーフィルターを採用していた。写真ではわかりにくいが、フィルターをオンの状態にして少し角度をつけると画面が見えなくなる。ただこの機能をオフにしても、一般的な液晶に比べ少し見にくい。このあたりは実物をチェックしてから買いたいが、店頭などでの展示が少ないのが残念だ。