全1829文字
PR

 台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)は、斬新なノートパソコンを頻繁に発売している。例えばトラックパッド部分をサブディスプレーにした製品などだ。今度は折り畳み式のノートパソコン「ASUS Zenbook 17 Fold OLED」が登場した。中国Lenovo(レノボ)の「ThinkPad X1 Fold」と基本的なコンセプトは似ている。折り畳みスマホと同じ仕組みで、折り畳める有機EL(OLED)をディスプレーに採用している。

 価格は64万9800円(税込み)とかなり高価だが、これは多く売ることを目指したモデルではなく、新しい形のノートパソコンの提案だ。こういった製品を販売できるのは、メーカーに力がある証しといえる。

「ASUS Zenbook 17 Fold OLED」。このスタイルだと普通のノートパソコンのように見える。
「ASUS Zenbook 17 Fold OLED」。このスタイルだと普通のノートパソコンのように見える。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]

17.3インチのディスプレーが使える

 ASUS Zenbook 17 Fold OLEDの最大の特徴は、広げると17.3インチの大画面を持ち歩ける点だ。ノートパソコンとしては最大クラスで、しかも縦横比が4対3と正方形に近いので面積は相当広い。折り畳んだ状態だと画面サイズは12.5インチとなり、縦横比は3対2で利用できる。

 会社や自宅で使う際には、17.3インチの大画面を生かしてデスクトップパソコンのような使い勝手になる。ディスプレーの裏側にはスタンドが格納されており、17.3インチの大画面でも自立する。もちろんタブレットのように使うこともできる。少し折り曲げた状態で、本のように立てるスタイルでも使える。こちらは画面分割で利用すると使いやすそうだ。

 キーボードは画面の上に置けるので、移動中などにはモバイルノート的なスタイルで使える。普通のノートパソコンを使うように画面を折り曲げて、その手前にキーボードを置く使い方もなかなか理にかなっており、広い画面で快適に作業できる。

広げると17.3インチのディスプレーとなり、デスクトップパソコンのような画面の広さになる。
広げると17.3インチのディスプレーとなり、デスクトップパソコンのような画面の広さになる。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]
ディスプレーの裏側にスタンドがあり、自立する。
ディスプレーの裏側にスタンドがあり、自立する。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]
画面を曲げて手前にキーボードを配置した。縦長の画面を使えるので案外使いやすい。
画面を曲げて手前にキーボードを配置した。縦長の画面を使えるので案外使いやすい。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]
少し曲げて本のようなスタイルにもできる。
少し曲げて本のようなスタイルにもできる。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]
ウインドウを3つ選んで配置するツールが標準で搭載されている。
ウインドウを3つ選んで配置するツールが標準で搭載されている。
(写真:アバンギャルド)
[画像のクリックで拡大表示]