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 米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の読書端末「Kindle」シリーズに、新たなモデルとして「Kindle Scribe」が追加された。これまでのKindleシリーズと異なり、ペン入力に対応しているのが最大の特徴だ。画面サイズも10.2インチと大きい。

 付属するペンの仕様で「スタンダードペン付き」と「プレミアムペン付き」があり、スタンダードペン付きはストレージ容量が16GBのみとなり価格は4万7980円(税込み)。プレミアムペン付きはストレージが16GB、32GB、64GBの3種類があり、価格は5万1980円(同)からとなっている。今回は、プレミアムペン付きのモデルをレビューする。

新登場の「Kindle Scribe」。今回はプレミアムペン付きモデルをレビューする。
新登場の「Kindle Scribe」。今回はプレミアムペン付きモデルをレビューする。
(写真:アバンギャルド)
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デザインや質感はKindleらしい

 Kindle Scribeの厚さは5.8mmと、Kindleシリーズの中で最も薄い。デザインや質感はKindle Oasisとそっくりで、同シリーズというのがしっくりくる。画面の片側のフチをあえて太くしてあり、本を読むときに手で持ちやすいようにしている。

 背面はつや消しの黒で金属感が素晴らしいが、残念なのが少し指紋が目立つことだ。また、背面には、小さなゴムの突起が付いている。これはテーブルの上に置いてメモなどを取る際のがたつきを防ぐためだろう。

デザインはとてもKindleらしい。質感はKindle Oasisとそっくりだ。
デザインはとてもKindleらしい。質感はKindle Oasisとそっくりだ。
(写真:アバンギャルド)
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背面には小さなゴムが付いている。
背面には小さなゴムが付いている。
(写真:アバンギャルド)
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読書用端末としてはちょっと重たい

 最近のKindleシリーズと同様、充電用の端子はUSB Type-Cとなっている。配置が画面左側面にあるのが面白い。左側のフチが太いので、内部構造がそれを配慮した配置になっているのではないかと想像している。

 バッテリー駆動時間は、ワイヤレス接続オフで明るさを「13」に設定し、1日30分の読書に使った場合で最大12週間使えるとしている。同様の設定で1日30分手書きをした場合は最大3週間となる。12週間使えるということは単純計算で40時間以上使えることになる。やはり電子ペーパーデバイスのバッテリー持ちの長さは素晴らしい。

 ディスプレー表面は、従来モデルよりもやや紙っぽく抵抗のある仕上げとなっている。おそらくフィルムを貼っているのだろう。後述するがこれによってペンの書き味はとても良くなっている。

 気になるのが、重量がカタログ値で433gあること。これは10インチのタブレットと考えるとまあまあ軽量な方だ。だが他のKindleシリーズがとても軽いため、重く感じてしまう。長時間手に持って読書を続けるには、やや重たいと感じる人が多いだろう。

左側面(フチの太い側)に電源ボタンと充電端子がある。充電端子はUSB Type-Cだ。
左側面(フチの太い側)に電源ボタンと充電端子がある。充電端子はUSB Type-Cだ。
(写真:アバンギャルド)
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画面の表面は紙のような質感に仕上げられている。写真では見えにくいが、少しざらざらした触感だ。
画面の表面は紙のような質感に仕上げられている。写真では見えにくいが、少しざらざらした触感だ。
(写真:アバンギャルド)
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キッチンスケールで測定した重量はカタログ値通りの433g。電子ブックリーダーとしてはやや重いのが気になった。
キッチンスケールで測定した重量はカタログ値通りの433g。電子ブックリーダーとしてはやや重いのが気になった。
(写真:アバンギャルド)
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