今回は米Apple(アップル)の「Apple Pencil」互換のペンをいくつか紹介しよう。Apple Pencilはなかなか高価で、おいそれとは購入できない。何せ第1世代が1万4880円、第2世代は1万9880円(いずれも税込み)もするのだ。
そこで、最近人気が出てきているのが互換ペンだ。Apple Pencilと近い書き味を持つペンが2000円程度から買えてしまう。数年前に登場した当初は数種類しかなかったが、今や数十種類は販売されているだろう。すべてを使ったわけではないが、手元にある数本をサンプルに機能や違いを紹介していく。
互換ペンは筆圧を検知しない
ここからは筆者の知る限り、互換ペンとはこういうものだとということを説明していこう。互換ペンはあまりにも数が多いので、もしかしたら例外があるかもしれない。
互換ペンでも書くという基本機能は、Apple Pencilとあまり変わらない。書き味は厳密に言えば違うが、大差はないと考えていい。もちろん互換ペンごとにも小さな違いがあるのだが、今回テストした4製品に関しては誤差の範囲だった。もちろんペン先の種類や素材によって、同じ仕組みのペンでも書き味は変わってくる。
Apple Pencilと互換ペンの大きな違いは、まず筆圧検知に対応していない点だ。Apple Pencilでは筆圧の違いに応じて線の強弱を付けられる。筆圧の変化を付けてイラストや文字を書きたい場合は、Apple Pencilを買うべきだ。ただし互換ペンでも傾き検知には対応する。ペンを傾けて太い線を書いたり幅広い範囲を消したりする使い方はできる。
また第2世代のApple Pencilが備える、本体をダブルタップして使う機能も利用できない。デフォルトではペンと消しゴムの切り替えになっていて、iPadOSの「設定」アプリでここに割り当てる機能を変更できる。
要するに機能面ではApple Pencilのほうがすべての点で勝っていることは言うまでもない。しかしそれ以上に価格の差が大きいと感じる読者も少なくないだろう。
実は互換ペンごとに、充電方法などに大きな違いがあるのだが、この点は製品ごとに紹介しよう。