今回取り上げるのは富士通の「LIFEBOOK UH」だ。このシリーズは超軽量で人気のモバイルノートで、前モデルはディスプレーサイズが13.3インチで重量は約634gからと驚きの軽さだった。一方で最近のモデルと比較すると、若干設計が古い印象が否めなかった。特に16対9のディスプレーは直近のトレンドから外れている。
新UHシリーズは、なんとディスプレーを14インチへと大画面化した。しかも、画面の縦横比は16対10と、最近のトレンドをしっかり押さえている。なお今回借りたのは試作機のため、製品版と細部が異なる可能性があることに注意してほしい。
画面の広さと狭額縁がすごい
写真を見れば一目瞭然だと思うが、モバイルノートとしては大画面である。しかも額縁がすごく細い。特に左右と下側のフチがほとんどないのには驚かされる。サイズを小型化するとボディーの容積が減るため、軽量化にも寄与する。14インチの16対10モデルとしては、最小限に近い大きさで設計されている。
例によって堅牢(けんろう)性にもこだわっており、76cmの高さからの落下、自転車による振動、1点加圧約35kg、全面加圧約200kgといった試験を実施している。安心して持ち歩けるだろう。ただし天板を押してみるとたわみを感じ、素材が薄いことが分かる。とはいえ富士通はこのような軽量モデルの経験は豊富だ。問題なく使えるだろう。
気になる重量は、今回レビューしている「UH90/H1」のフロストグレーはカタログ値で858g。キッチンスケールによる計測ではさらに軽かった。最軽量モデルの「UH-X/H1」はカタログ値で689gとなる。
フロストグレーはつやを抑えたグレーで、非常にいい色だ。色合いも最近のトレンドをきっちり押さえている。