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 キーボードを取り外したりキーボード部を360度回転させたりして、タブレット端末としても使える2in1タイプのノートパソコンはすっかり市場に定着した。

 米Microsoft(マイクロソフト)の「Surface Pro」シリーズの登場以降、キーボード脱着タイプは人気だ。とにかくスリムでスマートだ。キーボードを取り外せるのでタブレットとしての使い勝手がよく、手書きで利用するには最強だ。

 一方回転タイプと比べるとキーボードが打ちづらかったり、拡張性が少なかったりすることが多い。また膝の上で使いづらいのが難点だ。どちらがよいというものではないので、使い方に合うかどうかで選びたい。

 今回紹介するデル・テクノロジーズの「XPS 13 2-in-1」は脱着タイプの2in1モデルだ。

デル・テクノロジーズの「XPS 13 2-in-1」。キーボード脱着タイプの2in1モデルだ。
デル・テクノロジーズの「XPS 13 2-in-1」。キーボード脱着タイプの2in1モデルだ。
(写真:アバンギャルド)
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13インチで3対2の大画面だが比較的軽量

 本体はなかなかコンパクトだ。ディスプレーサイズは13インチで、縦横比は3対2となる。この手のスタイルのパソコンでは最近定番の縦横比で、使い勝手は非常によい。サイズ以上に画面が広く感じるだろう。解像度は2880×1920ドットとかなり高く、画質もよい。最大輝度は500ニトと明るさも文句がない。

 気になる重量はカタログ値で736gと、脱着型の2in1としては一般的なレベルだ。カバーを取り付けた状態で計測するとほぼ1.3kg。タブレットタイプの2in1モデルとしては決して重くはないが、クラムシェル型と比較すると分が悪い。14インチでも1kgを切るクラムシェル型は結構多いので、もう少し軽く設計してほしい。

2880×1920ドットの高解像度ディスプレーを採用している。画質はなかなかよい。
2880×1920ドットの高解像度ディスプレーを採用している。画質はなかなかよい。
(写真:アバンギャルド)
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本体重量700g台はまあまあだが、キーボードを付けるとほぼ1.3kgになってしまう。
本体重量700g台はまあまあだが、キーボードを付けるとほぼ1.3kgになってしまう。
(写真:アバンギャルド)
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スリムなボディーで拡張性は最低限

 XPS 13 2-in-1のボディーはとてもスリムだ。それだけに拡張性は最低限で、USB Type-C端子を2基搭載するだけだ。ただしいずれもThunderbolt 4対応なのはいい。当然だが外部ディスプレー出力にも対応する。そのうち1つを電源の入力に使っていると、実質的には1つしか使えないことになるが。

 気になるのはイヤホン端子を搭載しないこと。最近はWeb会議でヘッドセットを使う場面が多い。USB Type-C端子接続の変換アダプターは付属するが、これと電源をつないでいると他に何も接続できなくなってしまう。メインマシンとして使うなら、USBハブを用意すべきだ。

 なお、USB Type-A端子への変換アダプターも付属する。

カバーがスタンドになるタイプで、少しだけだが角度調整が可能だ。
カバーがスタンドになるタイプで、少しだけだが角度調整が可能だ。
(写真:アバンギャルド)
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拡張端子は側面にUSB Type-C端子が2つあるのみ。
拡張端子は側面にUSB Type-C端子が2つあるのみ。
(写真:アバンギャルド)
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イヤホンは変換アダプター経由で接続する。USB Type-A端子へのアダプターも付属する。
イヤホンは変換アダプター経由で接続する。USB Type-A端子へのアダプターも付属する。
(写真:アバンギャルド)
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