今回は、NECの新しいモバイルノートパソコン「LAVIE N13」をレビューする。NECにはモバイルノートとして、超軽量な「LAVIE NEXTREME Carbon」がある。価格は直販サイトで22万5280円(税込み)からとなっており、上位モデルは30万円前後する。パソコン全体が値上がり傾向にあるためか、ややお高い。NECや富士通などの店頭モデルはそれなりに値引きされるのでもう少し安く買えるかもしれないが、それでも負担が大きい。
だからスタンダードなモバイルノートのLAVIE N13を選択肢に考える読者も少なくないだろう。直販サイトでは16万円台から購入できる。ただしメモリーが8GBからなので、最低でも16GBを選ぶべきだ。
構成は標準的といえるが設計がやや古い
LAVIE N13は、実にオーソドックスな構成のモバイルノートだ。ディスプレーサイズは13.3インチのフルHD(1920×1080ドット)と定番の1つ。数年前なら間違いなく多くの製品がこの画面サイズだった。現在だと縦横比16対9はやや古く感じる。
最新のトレンドは14インチの縦横比16対10が主流だ。12~13インチクラスも縦横比3対2など、縦に広い解像度が主流になっている。映画や動画を見るなら16対9が好ましいが、仕事に使うなら16対10や3対2がベターだ。パソコンの主用途はやはり仕事なのだろう。後者がスタンダードになっている。
改めてLAVIE N13の画面を見ると「狭いなあ」と感じてしまう。またIPS液晶を搭載し画質は高いが、最近だと有機EL(OLED)を採用するノートパソコンが増えている。もう少しディスプレーに力を入れてほしい。
モバイルノートらしく本体はかなり軽量
本体はなかなかコンパクトで、大容量バッテリー装着時のカタログ値で約1.035kgとかなり軽い。堅牢(けんろう)性にもこだわっており、MIL規格に準拠した試験をクリアしている。13.3インチで約1kgはとても軽く余裕で持ち歩ける。
今や14インチでも1kg程度の製品は少なくない。13インチクラスだと800g台やさらに軽いモデルが中心になっている。しかしこうしたモデルは価格が高い。LAVIE N13は価格で妥協して選んだとしても、1kg程度なので余裕で持ち歩ける。800gと1kgの差に3万~5万円を出す価値があるかどうかを考えるべきだろう。
デザインはシンプルで美しい。メタリックライトブルーとネイビーブルーの2色展開でどちらも青系なのは面白い。
大容量バッテリー装着時の駆動時間はカタログ値で約18時間と、よくもなく悪くもない。実際使うと10時間を切る程度だろう。普通の用途なら1日余裕で使えるということだが、数年後にバッテリーがへたってくると少し物足りなく感じそうだ。