「dynabook R8」といえば、高い完成度で人気のモバイルノートだ。そのdynabook R8が米Intel(インテル)の第13世代CoreシリーズをCPUに搭載してマイナーチェンジした。モバイルノートを狙っている方には魅力的な存在なので、詳しくレビューしよう。
ちなみにdynabookの場合、型番が違うとスペックが異なる。dynabook R8は「Core i7-1360P」を搭載してメモリーが16GB。これに対し上位モデルの「dynabook R9」は、メモリーが32GBになり、駆動時間も長くなる。つまりシリーズ名が「dynabook R」で、「R8」「R9」という性能違いのモデルがある形だ。
今回レビューするdynabook R8は、想定実売価格が27万円台半ばとやや高価だが、最近はパソコンが値上がり傾向にあるので妥当な範囲内といえるだろう。「Microsoft Office」がプリインストールされているのも店頭モデルらしいところだ。
大画面ながら軽いボディー
dynabook R8のディスプレーは14インチ。最近主流になっている縦横比が16対10のタイプだ。解像度は一般的な1920×1200ドットで、アンチグレア処理が施されている。
16対10のディスプレーは縦方向が広くて作業性がいい。映画や動画を見るなら16対9が好ましいが、オフィスソフトやWebブラウザーを使うなら16対10が優れている。同じインチ数なら正方形に近いほうが表示できる面積が広くなるからだ。
この大画面モデルがカタログ値で約940gと軽いのはとても立派だ。ちなみにdynabook R9は約1.05kgである。なお2022年に用意されていた「dynabook R6」の2023年モデルは、記事執筆時点でラインアップされていない。
古くからdynabookはMIL規格に準拠したテストをクリアしており、高い堅牢(けんろう)性で安心して使えるのが特徴の1つだ。実際製品に触れてみると、軽量ながらしっかりした感触が伝わってくる。