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 最近、CPUに統合されていないグラフィックプロセッサー(ディスクリートGPU)を搭載したゲーミングノートがかなり増えてきている。これまでゲーミングパソコンといえば、自作パソコンや購入時に仕様を変更できるBTO(Build To Order)などで販売されるタワー型のデスクトップパソコンが中心だった。最近はノートパソコン向けGPUの性能向上が著しく、ヘビーなゲームをプレーできる製品が数多く登場している。

 ゲーミングノートは、普通のノートパソコンのハイエンドモデルと考えてもいい。超高性能なノートパソコンで動画の編集などをしたいなら、有力な選択肢の1つとなる。今回レビューする台湾・華碩電脳(エイスース、ASUS)から登場した「ROG Zephyrus Duo 16」の2023年モデルは、驚異的な性能のハイエンドなノートパソコンだった。

ASUSの「ROG Zephyrus Duo 16」。見た目も2画面モデルなので特徴的だ。
ASUSの「ROG Zephyrus Duo 16」。見た目も2画面モデルなので特徴的だ。
(写真:アバンギャルド)
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ASUSが力を入れる2画面モデル

 ROG Zephyrus Duo 16は、名前に「DUO」とあるように、ASUSが力を入れる2画面のボディーが特徴だ。主ディスプレーは16インチで2560×1600ドット、セカンドディスプレーは14インチのワイド型で3840×1100ドットとなっている。もちろん、上下で幅は変わらない。パネルを開けると、セカンドディスプレーがせり上がる独特のスタイルになっている。これにより2つの画面を違和感なく利用できる。他社にはないユニークな仕組みを採用するのはさすがだ。

 ディスプレーは液晶だが、バックライトにミニLEDを採用しており、最大輝度は1100ニトと非常に明るい。画質も素晴らしい。メインディスプレーは240Hz駆動だ。これなら、有機ELでなくても十分だろう。もちろん狭額縁なので、見た目にもスタイリッシュだ。本体の出来にも文句がない。実物に触れるととても高級感があるからだ。

 セカンドディスプレーにはウインドウを並べたり、メインディスプレーの延長として画面を広げたりできる。このあたりは、以前のモデルとあまり変わらない。

液晶パネルを開くとセカンドディスプレーがせり上がってくる。他社製品には見られない独特の機構だ。
液晶パネルを開くとセカンドディスプレーがせり上がってくる。他社製品には見られない独特の機構だ。
(写真:アバンギャルド)
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セカンドディスプレーは横長なので、ウインドウを並べて使うと便利だ。メインディスプレーを縦に広げるような使い方もできる。
セカンドディスプレーは横長なので、ウインドウを並べて使うと便利だ。メインディスプレーを縦に広げるような使い方もできる。
(写真:アバンギャルド)
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メインディスプレーはとても明るく美しい。
メインディスプレーはとても明るく美しい。
(写真:アバンギャルド)
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パネルを閉じるとごく普通のノートパソコンになる。
パネルを閉じるとごく普通のノートパソコンになる。
(写真:アバンギャルド)
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