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現在地に合わせた移動開始時刻を通知
ここまで紹介した「移動時間」を使った通知方法は、入力した情報が固定される。つまり手動または「位置情報に基づく」で「30分」と入力すると、以降30分のままだ。
例えば、職場から出発する予定なので移動時間を30分に設定していたが、急な用事で別の場所に寄ってから訪ねることになったとしよう。この場合、移動時間が変わってしまうので、移動時間を設定し直さなければならない。既に移動中の場合は、そもそも移動時間を正確に見積もれないので入力できない。
このような場合には解決方法がある。「通知」で「出発時刻」を選択するのだ。これはiPhoneの位置情報を使って、そのときの現在地から出発してイベントに間に合うように時刻を通知する機能だ。これを使わない手はない。
このとき、移動時間の見積もりに使われるのは「マップ」の設定画面の「優先する交通手段のタイプ」で選択した移動の手段だ。自分がよく使う移動手段をあらかじめ設定しておこう。
「交通機関」「車」のどちらに設定しておいても、早めに移動して近くの喫茶店などでコーヒーを飲んでいると、目的地に近いことを検知して徒歩で間に合うように通知をしてくれる点は、なかなか賢い。おおむね余裕を持って教えてくれるのでコーヒーは飲み終えられるはず。通知に急かされずに、このぐらいの余裕を持って使いたいものだ。