iPhoneやiPadには、自分がよく行う作業や決まった手順で実行する一連の作業などを登録して、1回のタップや音声で呼び出したSiriに実行させる「ショートカット」と呼ばれる機能がある。
自分でいちから作ることもできるが、「ショートカット」アプリを開くと「ギャラリー」の中に、すぐに使えるショートカットが用意されているので、初めはその中から試してみるのがよいだろう。
今回はギャラリーで提供されているショートカットとそのカスタマイズ方法、簡単なショートカットを自作するコツを紹介しよう。
「はいチーズ」で写真を撮る
「ショートカット」はiPhoneやiPadの標準アプリだが、もし端末にインストールされていない場合は「App Store」からダウンロードしておこう。アプリを起動して画面下部の「ギャラリー」をタップすると、事前に用意されているショートカットが表示される。さっと眺めるだけでも、気になるショートカットが見つかるのではないだろうか。
この中で「Siriを活用する」というコレクションを見ていこう。本記事執筆時点では、ギャラリーのトップに並んでいるピックアップコレクションを左右にスワイプすると表示されるが、もし表示されない場合は検索フィールドに「Siri」と入力して検索すると見つけられるはずだ。
今回紹介するショートカットは「Siriを活用する」の中にある「はいチーズ」だ。一覧画面で「はいチーズ」をタップし、表示された画面で「ショートカットを追加」をタップしよう。これで端末に保存される。ダウンロードしたショートカットは画面下部の「マイショートカット」をタップすると表示される。
マイショートカット画面で「はいチーズ」をタップすると、iPhoneの背面カメラで写真を撮ってくれる。しかしそれではカメラアプリでシャッターボタンをタップするのと変わりない。ここは、ショートカットの名前が示す通り、Siriから呼び出して実行するのが想定された使用方法だ。
iPhoneに向かって「Hey Siri はいチーズ」と言ってみよう。iPhoneに触れることなくシャッターが切れる。離れたところから声で自撮りしたり集合写真を撮ったりする際に、セルフタイマーを使わずに声でシャッターが切れるのは便利だろう。
またこのショートカットの面白いところは、声で呼び出す際にどんなアプリを使っていてもよく、カメラアプリを起動せずに撮影できる点。カメラアプリを起動するのが面倒なときに使える機能だ。